ご家族の中に受験生はいらっしゃいますか?
受験が控えていると、毎日勉強に追われてイライラするものです。
ご家族の方にイライラをぶつけて喧嘩になったり、どう対処していいのか困る時もあるかと思います。
今回は、大変な受験を、家族みんなで乗り越えていくために、家族が気をつけたい受験生との接し方をご紹介します!
家族で応援!イライラしている受験生への対処法①
受験を控えている子どもがいる家庭は、受験生である子供本人も、その親もイライラとして、家庭内がギスギスしがちではないでしょうか。
成績が思うように上がらないと焦りがうまれ、さらに勉強がうまくいかなくなってしまいます。
子どもの焦りからくるイライラが家庭内に伝染したり、勉強が進まない我が子の様子にイライラする親御さんも居るでしょう。
子どもにとって成績が伸びずイライラすることは、向上心があるということなので、悪い事ばかりではありません。
しかし、イライラしてばかりいたら、より一層勉強の効率が落ちてしまいます。
家庭で子どものイライラを軽減してあげることができれば、勉強もはかどり、成績も伸びやすくなります。
当たり前のことですが、受験生が最もイライラを感じるのは、勉強をしている時です。
長時間机に向かっていると、集中力も切れ、煮詰まってしまいます。
効率的に考えても決して良いとは言えません。
そんな時には、親が一声かけて息抜きをさせてあげるのが良いでしょう。
あえて勉強を中断することで、次に机に向った時にはスッキリとした気持ちで勉強を進められます。
家族で応援!イライラしている受験生への対処法②
家庭で受験生にしてあげられることは、意外とたくさんあります。
勉強することに煮詰まってイライラしているのを感じたら、上手に息抜きさせてあげましょう。
例えば、「ストレッチ」。
椅子から立ち上がって、伸びをするだけでも気分が変わるものです。
この時に注意することは、ストレッチを「させる」のではなく、自発的に「する」ように誘導してあげることです。
親が無理にやらせようとすると、それがさらなるストレスに繋がってしまいます。
親が先にストレッチを始めて、一緒にどうかと声をかけてみるなど、子どもに強制しないことを心掛けましょう。
また、テレビやゲームをむやみやたらと制限してしまうこともストレスに繋がります。
勉強をしなければならないことは、受験生本人が一番分かっているものです。
親がうるさく言って、好きなものを制限してしまうと、逆にイライラを助長し、子どもを追い詰めることになってしまいます。
また、親が家庭で受験生を支えることのできる最大のポイントは、「食事」です。
カルシウムが不足するとイライラすると言いますが、実際、栄養が不足すると精神的に不安定になってしまいます。
勉強を効率的に進めるためにも、脳の活動には糖が不可欠です。
バランスの良い食事を摂るだけでも、イライラを軽減することができます。
家の中で気軽に実践!受験生は逆立ちしてイライラを発散!?
イライラを解消するストレッチでオススメなのは「逆立ち」です。
意外に思う方もいらっしゃると思いますが、家の中でできて、時間もかからないストレッチの中では、効果は抜群に良いと言えます。
受験生は長時間座っていることが多いです。
座っている時間が長いと、血液が下半身に溜まり、脳へまわる血液量が減少します。
さらに、勉強中は脳の中でも限られた部位しか使わないので、全体的な血液の循環率も悪くなってしまいます。
また、人間の脳は案外怠け者なので、同じことを続けていると、脳の活動率がどんどん低下していきます。
逆立ちは血液の循環をリフレッシュさせ、脳に刺激を送るのに非常に効果的なのです。
頭を下にすることで、新鮮な血液が脳に行きわたり、古い血液が心臓に送られます。
新鮮な血液には酸素が多く含まれているので、脳の活性化に繋がります。
また、脳の血液が入れ替わることで、精神的にも安定するためイライラが解消されます。
さらに、脳だけではなく、受験生によく聞く、肩こりや背中の痛み、眼精疲労などにも効果的です。
なによりも、家の中でも気軽にできるのは大きな利点です。
逆立ちが苦手な子どもは、親が足を支えるなどして手伝うと良いでしょう。
イライラしている受験生に、家族はどんな言葉をかけたらよい?
家で親が受験生である子どもにかける言葉には、心配りが必要です。
子どものイライラに引きずられて、ネガティブなことを言ってしまうと、子どもは強いストレスを感じ、勉強の効率も落ちてしまいます。
家を受験生にとってストレスを感じない場所にすると、家庭勉強が進み、イライラも軽減されます。
それでは、どんな言葉をかけるのが正解かというと、「自然に褒める」ことです。
実際にできていること、頑張っていることを見つけて褒めましょう。
この時に大事なのは、あからさまに褒めないことです。
あくまでも自然に、会話の中に混ぜ込むように褒めることが重要です。
また、言葉ではなく、態度で示すという方法もあります。
夜遅くまで勉強している子どもに、温かく消化の良い夜食を作ってあげる、学校や塾への送り迎えなど、言葉にしなくとも、愛情や気遣いというのは伝わっているものです。
言葉にするのが難しいなら、行動で受験生をサポートしましょう。
子どもは、親に「認められている」と感じると嬉しいものです。
頑張りが認められれば、もっと頑張ろうとやる気も出ますし、脳も活性化します。
親が子どもを認め支え、自分自身が頑張っている姿を見せることで、見本になり、勉強へのモチベーションが向上します。
イライラしている受験生に、家族が絶対に言ってはいけないことは?
ストレスが溜まりがちな受験生は、些細なことにも敏感に反応してしまいます。
特に、親にかけられる言葉にはとてもデリケートです。
不用意な言葉で子どものイライラを刺激してしまわないように注意しましょう。
親が受験生の子どもに行ってはいけない言葉の代表は「大丈夫?」と「頑張って」、そして「もし落ちたら…」などの不安をあおる言葉です。
子どもの勉強が順調に進んでいるのか、親が心配になるのはわかりますが、「大丈夫?」と訊くと「大丈夫」と答えなければならないと感じてしまうものです。
本当に大丈夫なのかは本人にもわかりませんし、一番不安なのは子どもなのだとわかってあげてください。
また、一生懸命勉強している子どもに「頑張って」と声をかけることは、余計なプレッシャーをかけることになります。
応援したい時には子どもの様子を見て、違う言葉を考えてみましょう。
「もし落ちたら…」などの言葉は絶対にダメです。
やる気を削いでしまいますし、何よりもそんなことは一番本人が考えています。
家の中では口にしないように気を付けましょう。
勉強に励んでいる子どもの力を信じてあげることが大切です。
受験生に必要な睡眠時間は?
受験勉強は長期戦です。
よく寝る間も惜しんで勉強すると言いますが、睡眠をしっかり取らなければ勉強の効率も落ち、精神的にも不安定になり、イライラしやすくなってしまいます。
家庭での勉強はもちろん大切ですが、睡眠時間は十分確保しましょう。
受験生の最適な睡眠時間は7時間だと言われています。
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられ、1.5時間ごとに交互に訪れますが、記憶が整理され定着するのはレム睡眠時です。
7時間眠ることで、最も効率よく記憶を定着させることができます。
6時間ではなく7時間なのは、眠りの最初はレム睡眠であることと、レム睡眠が浅い眠りで目覚めやすいためです。
7時間眠ることで、5回目のレム睡眠の最初を確保でき、目覚めもよくなります。
受験生は勉強をしないと不安になってしまうことがあります。
そんな時には、不安を取り除き、眠れるようにそっと声をかけてあげるのが良いでしょう。
カフェインの入っているコーヒーや紅茶ではなく、ホットミルクや、ハーブティーなど、眠りやすくなる飲み物を用意してあげるだけでも眠りを促すことができます。
家ではできるだけイライラすることなく、リラックスして勉強に取り組める環境を整えるよう心掛けましょう。
受験生のイライラを受け止めよう
受験でイライラしてしまうのは、仕方のないことです。
一番苦しいのは受験生本人なので、家族は受験が終わるまでの辛抱だと思って、イライラを受け止めてあげましょう。
イライラがひどい時には、勉強を中断させてゲームをさせたり、本人の好きなことを思い切りやらせてあげるのが良いですね。
ご家族全員で、大変な受験を乗り越えましょう。