軽量で、とても暖かい羽毛布団は、どこの家庭でもご使用になっているのではないでしょうか?
その快適な寝心地を、いつまでも清潔に保ちたいですよね。
羽毛の掛け布団は吸湿・放湿性に優れているため、しっかりとお手入れしていけば、高価で購入した物は、30年以上使い続けることもできます。
今回は、日々の手入れから、定期的におこなう手入れ・布団乾燥機使用のメリット・デメリット・機能・おすすめ商品をご紹介します。
羽毛布団とは
「羽毛布団」と「羽根布団」を同じものだと思っている方が意外と多いようですが、実はこの2つのお布団は違う物です。
羽毛布団はダウンを50%以上使った物で、50%未満になると羽根布団になります。
ダウンは1羽の水鳥から約10~20g程度しかとれず、1枚の羽毛布団を作るのに50~80羽の水鳥が必要と言われています。
いかに貴重な資源をもらっているかが分かる数字です。
また羽毛布団もダウン100%という訳にはいかず、翼の部分に生えている羽軸を持った(6.5cm未満の)スモールフェザーを混ぜなければなりません。
このスモールフェザーを混ぜる割合で羽毛布団の品質が決まります。
また、アヒルとガチョウの羽毛でも品質に違いがあります。
羽毛は吸湿、放湿性に優れており劣化するのが遅いです。
とはいえ、長年の使用により汗や皮脂が染み込んで蓄積されていけば、さすがに機能は失なわれていきます。
そこで次項からは、布団乾燥機などを使った羽毛布団の手入れ方法をご紹介します。
簡単にできる羽毛布団のお手入れ方法・注意点
まず、布団カバーは必ず掛けましょう。
これは側生地の汚れや、擦り切れるのを防止する目的だけでなく、保温の面でも効果があります。
カバーは直接肌に触れる事もあり、皮脂汚れなどが付きやすいので、酸化して落ちにくくなる前に小まめに洗濯しましょう。
また、朝起きたらすぐに押入れにしまうのではなく、少しおいて、熱や湿気を飛ばしてからしまいましょう。
寝る前に布団乾燥機を掛けるのも良いです。
敷布団は床の上に直に敷くので、通気性の無い場所だとカビなどが生える可能性があります。
マットレスの上に敷くなどしてなるべく直敷きは避けた方が良いですが、それが叶わない場合は万年床にしないで、毎日必ず上げ下ろしをしましょう。
また、敷布団は表裏があり、それぞれに機能があります。
当然ながら裏は床に、表は人の体に触れるもの用として加工されているので間違えないようにしてください。
また、中にたくさんの空気を取り込んでいる羽毛布団は臭いまで抱え込んでしまう事があるので、あまり臭いのキツイ物を近づけない方が賢明です。
羽毛布団は月1・2回の天日干しも大切
お布団のお手入れといえば、最もポピュラーで手軽なのは天日干しです。
天日干しする事で、中の羽毛がふくらみ、ふっくらとなって保温性が増します。
また、ダニや細菌などの駆除にも大きな効果があります。
羽毛布団は月に1~2回、片面を1時間づつ程度で十分です。
朝夕は湿気も多いので、午前10時以降午後の15時くらいまでが最適です。
直射日光はなるべく避け、日陰で風通しの良い場所に干すのがベストです。
やむを得ず日干しになる場合は、側生地が日焼けしたりしないように、カバーをかけて干します。
干している際も取り込んでからもですが、お布団を叩かないようにして下さい。
叩くとホコリが飛ぶのでそれを払おうと思って、ついまた叩いてしまいますが、それは中の羽毛の繊維が砕けてしまっているんです。
ですから、お布団はなるべく叩かず、取り込んだ後に掃除機で丁寧に吸い取りましょう。
この方が表面に付いたほこりやダニの死骸もきれいに取れ、より清潔に保てます。
それでは、次項からは布団乾燥機についてお話します。
天気の悪い時期には布団乾燥機
天候やマンションの規約などで天日干しができない場合は、布団乾燥機を使っている方もいらっしゃるでしょう。
布団乾燥機は、天候に左右されず短時間で、いつでもふっくらとした仕上がりになり、ダニや細菌の駆除も期待できるので、今人気の家電製品です。
布団乾燥機の最大のメリットは、掛け布団と敷布団を同時に乾燥できる事です。
掛布団と敷布団の間に乾燥機を置き、60℃(機種にもよりますが)程度の温風で約1~2時間かけて乾かします。
また、保温性の高い羽毛布団などは、寝る前に電源を入れておけば短時間でお布団が温まりますので、電気毛布や湯たんぽの代わりにも使えます。
そして、布団乾燥機のもう一つのメリットはダニ退治です。
ダニというのは大変生命力が強く、しぶとい生き物ですが、極端な温度に弱いのが特徴です。
一般的にダニは50℃の温度の中に30分いると死滅すると言われています。
それも、ダニはお布団の冷たいところを探して移動するため、隅々まで熱気が届いていなくては効果がありません。
これを実現してくれるのが布団乾燥機です。
布団乾燥機のいろいろな使い方
最近の布団乾燥機には上記でご説明した以外にも、様々な便利機能が搭載されています。
羽毛布団の乾燥などは当たり前の時代なんです。
中でも、ほぼどの乾燥機でも推奨されているのが、洗濯物や靴・ブーツなどを乾燥する目的です。
専用のノズルが付いている物もありますし、衣服を袋に入れて乾かす方法もあります。
最近はホースが付いていない直接送風の乾燥機も増えてきましたが、温度調節により靴や衣服にも対応しています。
あとは空気清浄器の役割を持つものもあります。
独特の構造によりお布団を乾かしながら部屋の空気をきれいにしていきます。
中には、マイナスイオンを発生させる機能が付いている物まであります。
フィルターには、もちろん高性能の抗菌フィルターを採用しているので、高い空気清浄効果が期待できます。
「大きくて保管場所に困る」、「電気代が気になる」など、以前の布団乾燥機には二の足を踏む材料もあったかと思いますが、現在は以前に比べるとコンパクト化、省エネ化が進み性能が格段に向上していると言えます。
おすすめの布団乾燥機
それではおすすめの布団乾燥機をご紹介します。
【日立 布団乾燥機 アッとドライ HFK-VH700 】
独自形状の「布団乾燥アタッチメント」により、従来のように「乾燥マット」を広げる手間がなくなりました。
50℃以上の温風が上下左右、前後に広がる「3Dブロー方式」で幅の広い羽毛布団なども、素早く均一に乾燥させ、ダニ退治にも高い効果を発揮します。
付属の「くつ専用アタッチメント」を取り付ければ、雨で濡れた運動靴や、洗濯した上履きなどを手軽に乾燥することができます。
ベッドはタテ置き、お布団はヨコ置きなど、場所に合わせて置き方を変えることができます。
出し入れに便利な「本体収納」と持ち運びに便利な「ハンドル」付きで、用途に合わせた使い方ができます。
【アイリスオーヤマ 布団乾燥機 カラリエ FK-C1】
お布団にホースを入れるだけで使えるマット不要の乾燥機です。
ハイパワーな送風により、20分後には足元まで温まります。
多彩なモード(※冬・夏・布団あたため・ダニ・手動)で1年中使えて快適です。
付属の「くつアタッチメント」を使用することで靴の乾燥にも使用できます。
羽毛布団を清潔に保とう!
羽毛布団のお手入れ方法・布団乾燥機の性能・おすすめなどをご紹介しました。
こまめなお手入れをし、天気が悪く月1・2回の天日干しができない時期などは手軽に行える布団乾燥機を使用してみてはいかがでしょうか?
毎日使うお布団を清潔に保つことで、気持ちの良い睡眠を取ることができ、朝もすっきり目覚めることができるのではないでしょうか。