お布団で、寝ている間いつのまにか虫に刺されてしまったことありませんか?
人を刺す虫は蚊や、ダニ、ノミがあげられます。
今回はお布団に多く潜んでいる虫、ダニについてお話します。
では、ダニに刺されてしまったときのそれぞれ症状は、どういった症状が出るのでしょうか?
今回はダニの駆除方法と対処法をご紹介していきましょう。
お布団に多く潜んでいる虫はダニ!
私達が普段眠るためにお世話になっている「お布団」。
そのお布団や家庭内には、同居人ならぬ同居虫がいるのはご存知ですか。
その同居虫とは、「ダニ」のことです。
お布団には、ダニが約32万匹も存在すると言われています。
お布団やカーペットに生息する「チリダニ」というダニは、人間のフケや垢などを餌にして高温多湿の環境で増殖します。
この「チリダニ」は人間を噛むことはないのですが、死骸やフンを吸い込んでしまうと、アレルギー性鼻炎や喘息、風邪などを引き起こす原因となってしまいます。
また、人を噛むダニも存在します。
人を噛むダニは大きく分けて2種類で、血を吸うタイプと刺すタイプがいます。
血を吸うタイプ(マダニなど)は、通常、山や草むらなどに生息しており、家の中にはいないとされています。
しかし、アウトドアに出かけた際や、屋外で作業をした際、その帰宅時にダニと帰ってきてしまったら、被害にあう可能性があります。
また、本来はネズミや鳥に寄生していたダニが何らかのきっかけで室内に侵入し、被害にあう可能性もあるのです。
人を刺すタイプ(ツメダニなど)は、畳などに潜んでいて、人の体の中で柔らかい部分を刺してきます。
よく狙われるのは二の腕やふともも、脇の下などが刺されやすい場所です。
ツメダニに刺された場合は、すぐにかゆみが起きるわけではなく、少し経ってから腫れやかゆみが起きます。
お布団にいる虫、ダニに刺された時の症状は?
イエダニに噛まれたらすぐかゆくなりますが、ツメダニに噛まれた場合は症状が出るまでに数時間~2日ほどかかります。
噛まれた場所がかゆくなると1週間以上も続く場合が十分考えられます。
蚊に刺されたようなかゆみではなく、長くかゆさが残り跡が残っているのであれば、ダニの可能性が十分にあります。
蚊に刺された箇所と、ダニに噛まれた箇所は腫れている部分を見ても見分けが付きづらいのです。
しかし、ダニが噛む箇所は肌が露出していない箇所・お腹や太もも、二の腕など柔らかい箇所を噛む傾向があります。
その為、足など露出している箇所が痒いのであれば蚊を、お布団をかけているのにかゆい場合や服で肌が隠れるところがかゆい場合はダニを疑うなど、部位によって推測することが可能です。
また、ダニに噛まれた箇所は赤く腫れますが、広範囲に腫れが見られたりかゆみが発生する場合はダニではなく、別の虫に刺されたかアレルギーの可能性があります。
よく「ダニに噛まれたところは噛み跡が2つある」などと言われますが、この噛み跡はダニのものではありません。
これは「トコジラミ」という虫によるものです。
虫のダニに刺されてしまったときの対処法は?
お布団で寝ているときなどについた赤い跡がダニに刺された箇所だとわかったら、かきむしりたくなるのを我慢して、流水で患部を流してステロイド剤の軟膏を塗りましょう。
ステロイド剤が含まれている虫刺され薬は市販品でも多いため、薬局やドラックストアで簡単に購入できます。
かゆみを止める薬品はヒスタミン剤ですが、ステロイド剤には赤く腫れた状態などを鎮める効果が期待されています。
炎症を鎮めれば効果的にかゆみを抑えることができるので、かゆさのあまり掻きむしって出血してしまうことを防ぐことができます。
さらに塗ったときにスースーとするような成分が入っていることも多いため、かゆさをごまかすことができます。
掻きむしって出血を起こしてしまうと、そこから雑菌が入り込んでしまい、傷が悪化してしまうことがあります。
そうならないためにも、できるだけ早く皮膚科を受診して適切な薬を処方してもらいましょう。
また、もしも皮膚にダニ(マダニ)が吸着していた場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。
自分で取るとダニの体の一部が皮膚に残ってしまい、良くありません。
お布団で、ダニから刺されるのを防ぐ方法!
やっかいな同居虫であるダニに刺されないようにするには、ダニの繁殖を防ぐことがとても大事です。
そのために、高温多湿の環境にならないようにしましょう。
ダニにとって最高の環境となるのは、湿度が25~30度で、湿度が60~80%の状態です。
起きてすぐにお布団を押し入れなどにしまってしまうと、お布団についた汗や熱気で湿度が高くなっているため、かえって繁殖させてしまうことになります。
起きた直後は、寝ていた場所の通気性を良くし、掛け布団をベランダなど他の場所に干すなどして湿気を飛ばしましょう。
また、冬の朝など晴れて湿度の低い日は、お布団のある部屋の窓を開けて、部屋の換気をするのも効果的です。
ダニ対策として、お布団を天日干しして叩くことを普段から行っている方は多いですが、これだけではダニを駆除することはできません。
お布団を叩いてもダニが全て落ちるわけではなく、ダニの死骸やフンが舞い上がりアレルギーなどを引き起こす原因ともなってしまいます。
そのため、お布団を干す際や叩く際、取り込む際には、密閉性の高いマスクを着用してください。
また、生きているダニやダニの死骸、フンを減らすだけではなく、ダニの餌となる人間のフケや垢、食べかす、カビなどを減らすことも重要です。
お布団のダニの駆除には乾燥機が効果的!
ダニを退治するときにポイントになってくるのは、「50度以上の熱」です。
なぜ、熱に弱いのかというと、ダニなど虫の体はタンパク質でできているため、熱を加えることによって生卵がお湯の中でゆで卵になるように、ダニの体が変質して生きていられなくなるためです。
この変質にかかる時間は50度の熱で20~30分、60度以上の熱で一瞬とされています。
家庭用の衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機は55度以上になるものがほとんどなので、乾燥機を上手に使えばダニは死滅し、掃除機で簡単に吸い取れるようになります。
コインランドリーでは、掛け布団や敷布団など、大きいものも乾燥できるタイプもあるので活用していきましょう。
高温乾燥機だと、80~120度で乾燥させることができるので、ダニはほぼ確実に死滅し、刺される心配のないお布団になります。
通常タイプで温度設定できる場合は、低温が50~55度、中温が65~70度、高温が80~85度位となっています。
温度設定ができない機種の場合は80~85度位の設定になっています。
また、高温の衣類乾燥機にウール・カシミヤ・ポリウレタンなど、熱に弱い素材を入れてしまうと傷んでしまいます。
洗濯表示をチェックしてから、乾燥機にかけてください。
お布団のダニを死滅させたら、掃除機も忘れずに!
ダニを熱で死滅させ、刺されないようにしたあとは、掃除機がけをしっかりと行いましょう。
喘息はもちろん、アトピー性皮膚炎、鼻炎、結膜炎など様々なアレルギー性疾患の原因になる虫のダニは、生きているダニだけではなく、死骸やフンもアレルギーを引き起こす要因になります。
実は、生きているダニや死骸より厄介なのはダニのフンです。
ダニのフンによるアレルギー活性は、ダニ成虫の1.8倍もあり、スギ花粉より高い数値なんです。
このフンの大きさは0.01~0.04mmなのですが、時間が経ち乾燥して粉々に崩れると1μm(0.001mm)まで細かくなってしまい、家の中で舞い上がったフンが口や鼻、皮膚からも体内へ侵入してしまいます。
そういったフンや死骸を自分達の体に取り込まないようにするには、掃除機でお布団の表裏をそれぞれ1mあたり20秒かけて掃除機をかけましょう。
大人用の寝具(シングルサイズ)であれば片面あたり約40秒、子供用の寝具であれば片面あたり約20秒が目安となります。
厄介なダニ!ダニの対処法をしろう
お布団に潜んでいる多くのダニはチリダニといって、人を刺さないダニです。
ですが、中には人を刺すダニもいます。
そんなダニを駆除する方法は、乾燥機がおすすめです。
ダニは、50度以上の温度では生きられないからです。
乾燥機にかけて死滅したダニは、必ず掃除機で吸い取ることを忘れないようにしてくださいね。