マンションには「換気扇ダクト」というものが設備されています。
普段、あまり気にしたことはありませんが、換気扇ダクトはマンションで生活する為に必要不可欠なのです。
換気扇を長期間使用することにより、換気ダクト内部には油汚れやホコリが付着してしまいます。
それが原因で、様々なトラブルが起きることも・・・。
今回は、マンションの換気扇ダクトの定期点検・清掃が必要な理由をお話します。
マンションにある換気扇ダクトとは?
マンションにはキッチン、トイレ、浴室、脱衣所などに換気扇がついています。
天井裏にはそれらの換気扇を外の排気口につないでいる換気ダクトと呼ばれるパイプが設置されています。
いわゆる煙突のようなもので、各戸ごとに設置されている場合と、共同排気と呼ばれる構造のものとがあります。
何年も換気扇を使い続けていると、換気ダクトの中に油や埃がたまってしまい換気扇の効きが悪くなったり、外壁に油汚れがついてしまったりします。
築10年以上のマンションでの換気ダクトには、何かしらの不具合が生じていることが多いです。
マンションの換気ダクトを自分で掃除することは難しく、換気ダクトに汚れがたまったまま換気扇を使い続けていると、どんどん換気扇の機能が低下してしまいます。
そのまま換気扇がきちんと機能しないと、カビが発生したり、室内に臭いがこもってしまったり、部屋の壁が汚れるなどの原因になってしまいます。
マンションの換気ダクトには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
マンションの換気扇ダクトの汚れの種類は?
マンションの換気ダクトの汚れは様々です。
◯キッチンの換気扇の場合
ダクトの中には油汚れやすす汚れが溜まります。
料理の種類や油の使用量などによっても汚れ方は異なりますが、キッチンのダクトは臭いを発生させることもあり、衛生上もよくありません。
◯トイレの換気扇の場合
汚れは、埃が主な汚れです。
トイレットペーパーの細かな埃がパイプをふさいでしまうほど大量に溜まってしまうこともあります。
ダクト内に埃がたまると換気扇の能力が低下してしまいます。
◯浴室の換気扇の場合
機能が低下すると湿気がこもって、カビを繁殖させる原因にもなります。
マンションの換気ダクトは、5年に1度程度、定期的に清掃することが必要です。
油やタバコの臭いがこもっていると感じたり、カビの臭いが気になる場合、換気ダクトの汚れが原因とも考えられます。
換気ダクトの中に埃が溜まった状態で何年も換気扇を使い続けると、吸い込んだ油汚れや埃や湿気が換気扇の機能を低下させるだけでなく、ダクト内部にもカビや悪臭が発生して、さらにひどいトラブルに発展してしまう場合もあります。
マンションの換気ダクトは定期的に清掃して、清潔に保つことが大切です。
マンションの換気扇ダクトを清掃する理由
マンションの換気ダクトを定期的に清掃して、清潔に保つことはマンションの外観、衛生面、健康面に関して重要です。
マンションの大規模修繕は、換気ダクトを清掃するのには、よいタイミングになります。
キッチンの換気ダクトの中に油汚れなどが溜まりやすいとお伝えしましたが、溜まると外壁に油が垂れて外壁を汚す場合があります。
また、浴室トイレの換気ダクトに埃が溜まって、換気扇の機能が低下した場合にも、結露によるサビが生じて外壁を汚してしまう場合があります。
このようなことが起きてしまうため、マンションの修繕工事を行うときに同時にダクト清掃を行えばいいのです。
そうすれば、修繕したばかりの壁を汚してしまうのを防ぐこともできます。
換気ダクトの排出口のある外壁に足場がついていない場合は、修繕工事のために設置した足場を利用して換気ダクトのメンテナンスを行うことができます。
換気ダクトを清掃するときに、ダクト内にある防火ダンパーや逆風防止弁の点検も同時に行います。
また、換気ダクトの清掃のときに、防火ダンパーや逆風防止弁の不具合が発見される場合もあります。
衛生的に安心して生活するためにも、マンションの換気ダクトを定期的に清掃することが大切です。
マンションのリビングが換気扇ダクトの汚れでカビ臭い!対処法は?
マンションの部屋がカビ臭い場合、換気ダクトに埃が溜まり、溜まった埃にカビが発生していることが考えられます。
この場合、換気扇の使用によりダクト内のカビ臭が室内に入ってきている可能性があります。
このようなことが起きないために事前に換気ダクトの清掃を自分で行うことも可能です。
しかし、換気ダクトの清掃は、器具をとり外して行う必要があるものがほとんどですので、知識を持たずに行うと換気扇や換気ダクトを壊してしまう可能性があります。
ここのところを理解して作業をしましょう。
換気ダクトの奥の清掃は、専用器具でないと難しい場合があります。
各換気扇と繋がっている換気ダクトは、全箇所を同時に清掃するのが効果的ですが、一度に全てを行うのは大変な作業です。
換気ダクト内に溜まった埃はこびりつきがひどく、市販の洗剤などでは落としにくいことも少なくありません。
また、カビが発生した埃汚れと格闘しているうちにカビを吸い込んでアレルギーを発症してしまう場合もあります。
換気ダクトの清掃は、プロの業者に依頼するのがよいでしょう。
プロであれば、換気ダクトの清掃に最適な洗剤や機械、技術や知識があるので確実です。
換気扇ダクトの汚れ以外にも寝室がカビ臭くなる原因&対処法
マンションの部屋のカビ臭が気になる場合、換気扇のダクト内部のカビ汚れが原因ではなく、室内に発生したカビが原因である場合もあります。
特にカビが繁殖しやすい梅雨時などは室内にカビが発生していることが考えられます。
カビが発生するとカビ臭が気になるだけでなく、カビが病気を引き起こす原因になることもあるのです。
寝室の場合、お布団を敷いたままにしているとお布団の下にカビが発生していることも多くあります。
湿気がこもった部屋では、お布団以外にもカーテンやカーペットなど様々なものにカビが発生してしまいます。
室内のいろいろなところにカビが発生すれば、部屋がカビ臭くなるのは当然です。
カビ対策には換気が大切です。
特にエアコンを使用する夏場は窓を閉め切っていることが多くなります。
寝室の場合には、起きたらまず換気をすることを習慣にしておくとよいでしょう。
除湿機や除湿剤なども有効です。
カビは、臭いが気になるだけでなく健康にも害になります。
カビが発生した場合には専用の洗剤で落としておきましょう。
マンションの寝室で快眠に適している香りとは?
マンションの換気扇のダクトに埃が溜まって換気扇の能力が落ちてしまうと十分な換気ができなくなってしまいます。
カビは体調不良の原因にもなるので、窓を開けて部屋を換気することが重要です。
カビの臭いが気になる方は、他の香りで消してみるのも良いかもしれません。
寝室では、好きな香りのアロマを使用すると睡眠の助けになる場合があります。
リラックス効果のあるラベンダー、ネロリ、ローマンカモミール、スィートオレンジなどがおすすめです。
それでは、おすすめのアロマについてご紹介しましょう。
ラベンダーは、アロマが初めての人によいでしょう。
酢酸リナリルという成分が交感神経の興奮を抑えてくれます。
ネロリは、香水にも使われるオレンジ由来のアロマもよいです。
ラベンターと同じ効果が期待できます。
ローマンカモミールには、青リンゴのような香りがあります。
不安やストレスを抑えて不眠症にも効くと言われるアロマです。
スィートオレンジは、むきたてのオレンジのようなフレッシュな香りが爽やかです。
不安や緊張がほぐれて、爽快な気分になれるアロマです。
どれもリラックス効果があり、快眠を助けてくれるアロマです。
一度試してみてもよいかもしれません。
換気扇ダクトの定期点検や清掃を怠らないようにしよう
換気扇ダクトの、普段見えない部分は、内部の汚れに気づきにくいですよね。
カビの発生や悪臭などのトラブルが起きてから、慌てて掃除することが多くあります。
マンションに長く快適に住む為にも、不快なトラブルを未然に防ぐためにも、換気扇ダクトの点検や清掃は、定期的に行うようにしましょう!