寝室にもおすすめな杉フローリング!塗装とお手入れ方法

無垢材の中でも杉フローリングは柔らかく、暖かいです。

素足で歩きたい!という方にもおすすめなフローリング材です。

杉の塗装とお手入れ方法など、ご紹介していきます。

また、杉を使うことで、睡眠にも入りやすい環境が作ることが出来るんです。

寝室に杉を使うと良い効果が得られるので、その効果のご説明もしていきます。

杉フローリングの塗装方法は?

杉のフローリングは、何も塗装しないでそのままの味を出したいという方もいらっしゃいます。

木の香りが漂って自然を感じられます。
しかし、シミや汚れが付いてしまったらちょっと残念です。

そんな方は塗装をして汚れを予防してみると良いでしょう。
そこでおすすめの杉の塗装は、蜜蝋(みつろう)塗装です。

国産100%亜麻仁油・紅花油が主成分の天然油性塗料と蜜蝋を使用します。

蜜蝋とは、ミツバチが巣を作るのに用いるロウ成分を、ミツバチの体内から抽出したものです。
その蜜蝋と自然油と調合させ、ワックスを作るのです。

こうして全て自然のものから作られた蜜蝋ワックスは、小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心してお使いいただけます。

塗りたては、紫外線の影響で色の変化もありますので、最初の頃は物を置いたりして跡がつかないようにした方が良いでしょう。

蜜蝋ワックスのお手入れは、普通に掃除機をかけ、水滴や汚れは硬く絞った雑巾で拭きとってもらえば大丈夫です。
あまり強く拭きすぎると、かえって汚れを木にすり込んでしまうことがあるので気を付けましょう。

撥水性と防汚性に富んだ蜜蝋ワックスは、杉の美しさを長持ちさせてくれます。

杉フローリングの塗装と、お手入れ方法①

蜜蝋ワックスは年に一度くらい塗装し直してあげましょう。

まず初めに杉のフローリングをきれいにお掃除します。
汚れたままでワックスを塗ってしまうと、汚れまで広げて取れなくなってしまいます。

フローリングが綺麗になったら、ワックスを柔らかい布や雑巾に少量取って、木目に沿いながらなるべく均等に塗っていきましょう。

次にウエスで薄く綺麗に延ばしてあげると、美しい光沢を放ち出します。
一人で全部と頑張ると気が遠くなりますので、家族で分担するか、数日かけてやるのもいいですね。

実際やってみると結構大変なのですが、その分光り輝いたフローリングが、達成感を味あわせてくれます。

フローリングの汚れやシミがひどい場合は、細かい粒子のサンドペーパーで表面をそっとこすって、その上にワックスをかけてあげると目立たなくなります。
早めの修復を心がけましょう。

※油を含んだウエスは自然発火する場合がありますので、必ず水で一度しめらせてから捨てるようにしてください。

杉フローリングの塗装と、お手入れ方法②

キッチン・洗面所・脱衣所・トイレ、またサッシ周辺は、水滴や結露などでフローリングを痛めてしまいがちな場所です。

そのような場所では是非、水滴防止・汚れ防止の為に撥水効果のある自然塗料や蜜蝋ワックスの塗装をおすすめします。

杉のフローリングは柔らかい材質の為に、汚れやシミが染み込み易い性質を持っています。
万が一汚れが付いてしまった場合の対処法をいくつかご紹介しておきます。

ケチャップやソース類・・・床に落ちたらそっと浮かせるように拭き取り、水で薄めた中性洗剤をかけて少し時間をおき、乾いた布で拭きます。

恐らくこれできれいになると思います。

絵の具・水性ペン・・・水で濡らし中性洗剤を塗ったあと、色を床にすり込まないよう注意して、少しずつ布で拭き取っていきます。

油性ペン・・・水性ペンと同様ですが、油性の場合はなかなか全部きれいに取れない可能性があります。
その場合は乾いてきた頃に、サンドペーパ(#240~320)で軽く削ってみてください。

杉のフローリングで睡眠改善に繋がる!?

杉を塗装して、フローリングの木材に使いたいと言われる方が大変多いですが、それには理由があります。

まず、杉の香りが私たちの体リラックスさせてくれるという研究結果が出ています。

その効果を下記に記します。

・脳と自律神経に働きかけ、気持ちをリラックスさせてくれる。
・今まで寝つきの悪かった人が、熟睡できるようになった。
・眠りが深くなって、朝気分よく起きられるようになった。
・激しいいびきが少なくなった。
・睡眠薬を飲まなくても眠れることがある。

このような効果を得られると嬉しい変化ですね。
しかし、効果には個人差があるため、全ての人が同じ効果を得られる訳ではありません。
あくまで、一例です。

しかし、やはり自然の力は大きいです。
私たちは食べ物で体をよくしようと必死になってしまいますが、実は自然の木が作り出してくれる香りや空気のことをつい忘れがちになっています。

人が一日で飲んだり食べたりする量は、およそ2kgだそうですが、空気は10kgも吸いこんでいます。
食べ物の5倍も空気にお世話になっているんです。

おいしい空気を肺に吸込んで、それを全身にくまなく運ぶことにより、健康が保たれています。

寝室のフローリング、選ぶなら杉!

杉のフローリングの良い所は他にもあります。
夏は爽やかで、冬は暖かいという利点です。

夏の湿度が高い時には、湿気を吸収してくれるので、合板のようにベタベタすることはありませんし、冬の冷えに対しても木材の中に空気をたくさん含んでいる為、冷たい空気を遮断してくれるのです。

一年中素足で歩いても居心地が良いんです。
更に冷暖房や除湿器具も少なく使用するならば、省エネにも繋がります。

その他に転倒時の衝撃からも守ってくれます。
杉の柔らかい材質の賜です。
予期せずに転んでしまっても、合板のフローリングに比べると衝撃をより多く吸収してくれるのです。

頭を打ったり滑ったり、不意の事故が起きないとは限りません。
少しでも衝撃が少ないと助かります。

杉のフローリングは、たまにワックス塗装も施してお手入れをきちんとしていれば、長い年月傷まないと言われています。
他の材質ですと、普通は15~20年であちこち軋んだり、表面が剥がれてきたりするものです。

杉のフローリングにもデメリットがある

杉の無垢フローリングの難点といえば、柔らかい分傷がつきやすいところです。

小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、走り回って何かを倒したり、おもちゃを投げてしまったりよくありますよね。
そんな時は大声を出して怒ってしまいますが、どうしても子どもは走ってしまう生き物です。

ある程度くらいまでなら怒らなくて済むように、カーペットや発泡スチロールで出来た子ども部屋用の組み合わせフロアのような物を敷いておくと転んでも安心です。

また、杉材は、組織細胞の中に空気を多く含んでいますので、季節によっても膨張したり収縮したりをくり返します。
気温の変化や湿気・乾燥の具合で床に隙間ができたり、戻ったりする場合も出てきます。
暖房器具の置き方にも、床に直接熱が当たらないようにするなどの注意が必要です。

最後にコスト面になりますが、無垢の床はどうしても塗装した合板フローリングよりも高めです。
産地や年輪の他、様々な木の質やバランスによっても値段が変わってきます。

しかし、長い目で見ると健康には素晴らしくよいものですし、長持ちするという事を考えると決して高い買い物ではないでしょう。

杉フローリングにすれば体質改善に繋がる!?

杉の効果と特徴についてご紹介しました。
杉には様々な体質改善が期待できる効果があることを分かっていただけかと思います。

無垢材はお手入れが大変といわれていますが、定期的にお手入れすれば長く持ち、味わいも出てきます。

床材に杉のフローリングおすすめですよ。