マンションでも住宅でも、見かけたことのあるコンクリートが打ちっぱなしの壁。
コンクリートが打ちっぱなしの壁は、どこかおしゃれで憧れる人もいるのではないでしょうか?
では、コンクリートはどんな特徴があるのでしょうか。
今回は、コンクリートについてのメリット・デメリットや、マンションに住むときの寝室のポイントなどをご紹介していきます。
コンクリートが打ちっぱなしの物件とは?
コンクリートが打ちっぱなしになっている建物というのは、壁にクロスなどを使わず、コンクリートが剥き出しになっている状態をあえて残している建物のことです。
無機質ではありますが、現代らしい独特の雰囲気を味わえます。
ですが、基本的に水には弱いため、コーティング剤などを塗ることで防水性を高めています。
まるでアート作品を思わせる見た目から、デザイナーズマンションなどがこのタイプであることが多いです。
仕上げに時間を掛けない分、間取りなどにはこだわりを見せてくれます。
その魅力に惹き付けられる人は非常に多いのですが、家族の方よりも独身の方向けである上に、建てられている数が少ないのでなかなか空きが出来ません。
もし、空き部屋が見つかったとしても、普通のマンションよりも家賃が高いため、入居をためらってしまう人もいることでしょう。
コンクリートが打ちっぱなしの建物のメリットは、お洒落なデザインに加え、クロスがないので壁を傷付けることはありません。
画鋲が刺せないので、ポスターやカレンダーは飾れないものの、そのおかげで敷金が高確率で戻ってくることがメリットと言えるでしょう。
コンクリート壁のマンションに住みたい!メリットは?①
コンクリートが打ちっぱなしになっている家は、木や鉄で造られた家とは違い、好きな形にすることが出来ます。
断崖絶壁のように切り落とした壁面や、波のようになだらかな曲線を描く形など、デザインの幅広さはコンクリートがトップクラスです。
そのため、他では見られない「自分だけの空間」を作り出したい人にとっては最適だと言えるでしょう。
コンクリートによる分厚い壁で家全体を支えているので、仕切りを限界まで減らした広い部屋で過ごすことも出来ます。
素材にコンクリートが使われているアパートやマンション、一戸建てなどには重い鉄骨が入れられており、地震などの外から来る衝撃を、点ではなく面で受け止めます。
受け止められたエネルギーは、あっという間にあちこちへと分散していきます。
これは「モノコック構造」と言い、揺れをコントロールする装置を組み込んだ「鉄骨軸組工法」や、あえて柔らかい素材を使うことでクッションのように吸収してしまう「ユニット工法」と同じく、揺れを受け流すことが出来るのです。
つまり耐震性能に優れており、地震が発生してもある程度なら安心出来るという意味です。
コンクリート壁のマンションに住みたい!メリットは?②
コンクリートで壁が造られているアパートやマンションは、防音効果に優れているという特徴があります。
音は物が揺れると外から中へ、あるいは中から外へと伝わっていく性質を持っています。
木や鉄骨よりも、コンクリートの方が比重は高いため、音が通りにくくなっているのです。
楽器の演奏をしたい人や、気兼ねなく映画などを観られる部屋が欲しいと考えている人には、打って付けと言えるでしょう。
更に防音を強化したいのなら、地下に部屋を設けて下さい。
予算やスペースに余裕がなければ難しいところですが、もし地下室があれば外部から聞こえる音に対する不満はほとんどなくなることでしょう。
また、コンクリートは燃えないので、耐火性に関しては飛び抜けています。
長時間火に晒されていても強度が低下するということもないため、家や建物が集まっている場所で特に役立ちます。
火災保険料の金額も、木造と比較すると3分の1程度で済むので財布にも優しく、万が一火事になったとしても、近隣に燃え移ることは滅多に起こらないので、敷地を限界まで使って家を建てられるというメリットがあります。
コンクリート壁のマンションのデメリット
コンクリート壁はメリットだけではなく、デメリットも存在しますので、ご説明していきます。
まず、壁がコンクリート製のマンションなどは、外の空気を中へと伝えやすい造りになっています。
そのため、夏は蒸し暑く、冬はとても寒くなってしまいます。
これに関しては素材の問題なので諦めるしかありません。
断熱材を使えば解決しますが、コンクリート独特の味わい深さを消したくない場合は室内側にボードを取り付け、クロスや塗料を塗りましょう。
外観はもちろん内側も打ちっぱなしの状態を維持したい場合は室温によります。
あまりにも暑すぎたり、逆に寒すぎる部屋では実現出来ない可能性があります。
また、コンクリートは骨材と呼ばれる砂利をセメントと水で固めたものであり、その水分は長ければ5年ほど掛けなければ完全には抜けません。
つまりその間は建物の内側に水蒸気が溜まっているので、結露やカビが発生しやすくなっています。
カビは見栄えが悪くなるだけではなく、人体にも悪影響を及ぼします。
掃除も大変なので、出来れば発生させないように予防をしたいところです。
冬場に暖房器具を使うなら、水分の出る石油ストーブではなくエアコンを使うようにしましょう。
マンションでの寝室は、重要なポイント
マンションには、実に様々な種類があります。
壁が木やコンクリートで造られているものや、1LDKと一人暮らしに向いていそうな部屋が多いもの、それとは逆に夫婦や家族連れで暮らすための広い部屋が備わっているものなど、造りも用途も千差万別と言えるでしょう。
しかし、どれだけ自由な造りをしていても、守らなければいけない決まりや、掛かってしまう制限は存在するのです。
ほとんどのマンションに共通することは、
「部屋は全てひとつのフロアにある」
「角部屋以外はテラス窓から太陽光を取り込めるようにする」
「隣や下の階に人が住んでいる」
「天井が低い」
「収納スペースが少ない」の5つです。
もちろんこれだけではなく、例外などもありますが、基本的にはこの5つが当てはまることでしょう。
そんなマンションで暮らすポイントとしては「ベッドをくつろげるものにする」ことがおすすめです。
疲れているとリビングのソファで横になりたくなりますが、身体が冷えて風邪をひく可能性がありますし、疲れも取り切れません。
すぐ近くには寝室があるのでそちらで眠るようにしましょう。
ベッドのサイズは、ゆっくりと本が読めるくらいのものが最適です。
収納が付いているとさらに便利になります。
テレビに関しても、寝室を使って寝転がりながら観ることは出来ます。
そこでリビングは団欒をする部屋だと割り切り、くつろぐことは寝室で行うと良いでしょう。
マンションに住むなら収納付きベッドがおすすめ!
使われている素材が木であることもあれば鉄筋である場合もあったり、壁に壁紙が使われていることは当たり前だと思っている方もいることでしょう。
しかし、コンクリートが打ちっぱなしになっているものもあったり、部屋の広さと数はピンキリだったりと、マンションは建物によって様々な個性を発揮しています。
ですが共通点もいくつかあり、そのうちのひとつが「収納スペースの少なさ」です。
衣服はどうにかなるとしても、冬用の厚い毛布やラグなどかさばるものは出来れば何処かに片付けたいものです。
しかし、クローゼットに無理矢理入れると、今度は無駄にスペースを埋めてしまいます。
そんな時は「ベッドの下」を使いましょう。
下の空間に後から収納ボックスを入れても構いませんが、最初から収納出来る機能が備わっているベッドの方が便利です。
収納付きベッドは「マットレス跳ね上げ」「引き出し付き」「チェスト組み込み」の3つのタイプに分けられます。
・マットレス跳ね上げ
ガスによる圧力でマットレスを跳ね上げ、その中を収納場所として使います。
・引き出し付き
出し入れは簡単ですが、長物を入れるのは難しいかもしれません。
・チェスト組み込み
引き出しとフリースペースの両方が備わっています。
通常のベッドの下の空間を使う場合は、まずベッドを見直してみましょう。
収納量が最も多いのはロフトベッドです。
スペースを確保するなら、簀の子ベッドの下にクリアケースを入れるといった方法があります。
コンクリート住宅はおしゃれ!
コンクリートの打ちっぱなしって、どこかおしゃれでかっこいいですよね。
今回は、コンクリートマンションのメリット・デメリットをご紹介しました。
コンクリート住宅、またはマンションを購入するときはぜひ参考にしてみてくださいね。