一生のうち、多くの時間を過ごす我が家は、いつも綺麗にしておきたいですよね。
しかし、いざ掃除をしようと思っても、いまいち掃除の仕方が分からないものってありませんか?
特に、大理石の床やお布団は、掃除方法がわからなくて困る方が多いと思います。
今回は大理石やお布団の掃除方法をご紹介します。
大理石ってどれも同じじゃないの?
床などにも使われる大理石には種類があるのをご存じでしょうか。
大きく分けて天然大理石、人工大理石、人造大理石の3つがあります。
この3つの特徴をご説明していきます。
・天然大理石
結晶質石灰岩とも呼ばれ、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、リン、カリウムなどのミネラル成分で構成されています。
主に見かける場所は、玄関や浴室、ダイニングのカウンターなどが多いです。
掃除するときの注意点があり、熱には強い性質を持っていますが、アルカリ性、酸性に弱い性質を持っているので、洗剤は慎重に選ぶ必要があります。
また、摩擦による細かい傷がつきやすいので、掃除は十分注意して行ってください。
・人工大理石
アクリル樹脂やポリエステル樹脂などの樹脂成分で形成され、キッチンのワークトップやシンクなどに使われることが多いです。
大理石や天然石は入っておらず、樹脂成分のみで作られているので熱には弱いですが、耐久性に優れて洗剤も選ばないので掃除がしやすいことが特徴です。
・人造大理石
「テラゾー」とも呼ばれ、大理石を粉砕して樹脂と混ぜ合わせて作られています。
天然大理石が含まれているので、天然大理石と同様に掃除は注意する必要があります。
大理石の床の掃除の方法とは
ここでは、天然大理石と人工大理石の掃除方法についてご説明していきます。
・天然大理石の掃除方法
まず用意するものは、中性洗剤(よく薄めたもの)、掃除機(床・玄関などの場合はモップ)、はたき、ブラシ、マイクロファイバー(濡れ拭き用と乾拭き用)を用意します。
最初に掃除機やブラシなどで、床のゴミを掃除します。
ゴミが付着したままだと大理石に傷がつく恐れがあるため、掃除が必要なのです。
また、掃除機を使用する時は、吸い込み口にゴミがついていないかよく確認して下さい。同じくゴミが付着していると傷つける恐れがあるためです。
次に中性洗剤にマイクロファイバーをつけて優しく拭いていきます。
シミにならないようによく絞ってから拭いていきましょう。
仕上げに乾いたマイクロファイバーでワックスをかけていきます。
ワックスをかけることでツヤが出て、汚れも防げます。
・人工大理石の掃除方法
スポンジ、台所用中性洗剤、布巾(濡れ拭き用と乾拭き用)、メラニンスポンジ、クリームクレンザーを準備します。
まず、中性洗剤をつけたスポンジで優しく汚れを取っていきます。
汚れが落ちにくい場合は、クリームクレンザーをつけたメラニンスポンジを使用するといいでしょう。
ただし、擦りすぎる表面のコーティングが剥がれやすいので気をつけてください。
水で塗らした布巾で拭き取り、洗剤が残らないようにしっかりと拭いていきます。(シンクの場合は水で洗い流すだけで大丈夫です。)
綺麗に拭いた後、全体を乾拭きして終了です。
大理石の床掃除の注意点
大理石の床を掃除する時は、気を付けて掃除をする必要があります。
まず、注意するところとしましては、とてもデリケートな性質なので、洗剤選びは特に気をつけることです。
洗剤を選ぶ際は、成分表示をしっかりチェックしましょう。
成分の中に「金属封鎖剤」「水軟化剤」「キレート」が含まれていると、天然大理石のミネラル成分が失われ、せっかくのツヤが失われてしまいます。
また、pHは酸性やアルカリ性ではなく、必ず「中性」と表記されたものを選びましょう。弱アルカリや弱酸性なども同様に使用できません。
最近は天然大理石専用の洗剤もあるので、そちらを選ぶと失敗がないでしょう。
掃除の際は傷が残らないようにホコリや砂、ゴミなどをしっかり取り除いてから拭き掃除をしましょう。
水気が残っているとシミの原因となるのでしっかりと拭き上げてよく乾かします。
仕上げにワックスがけをすると光沢が出てツヤツヤになります。
傷やシミができると、せっかくの大理石が台無しになってしまうので、注意してお手入れを行って下さい。
こまめな掃除で美しい大理石を維持していきましょう。
お部屋の浴槽や床、洗うポイントは
私たちの体を清潔にしてくれるお風呂こそ、綺麗であることが大切です。
しかし、毎日使っているとどんどん汚れが溜まっていき、掃除が大変になっていきます。中には汚いお風呂の影響で、子どもがお風呂嫌いになるというケースもあります。
毎日こまめに掃除をすることで常に綺麗な状態を保つことができ、手間もかかりません。そのため、少しずつ掃除をしていくことが大切です。
では、どのようにお風呂掃除を行っていけば良いのでしょうか。
大理石を使った床や浴槽などの場合は、上記で書いた通り、素材によって使う洗剤に気を付けて掃除していきましょう。
大理石ではない浴槽の掃除に関しては、最後にお風呂から上がった後、浴槽のお湯を抜きながら全体を掃除するという方法が手間が少ない掃除方法になります。
そうすると、浴槽が温かい状態なので汚れが落ちやすいです。
また、毎日の習慣にすることで無理なく行うことができます。
汚れが目立ってきた時は「クリームクレンザー」が活躍します。
クリームクレンザーはキッチン周りだけでなく、色んな用途に幅広く使えて、非常に便利です。
クレンザーとは、界面活性剤に研磨剤を加えたもので、頑固な汚れも落とすことができます。
クレンザーの種類は、粉末タイプやクリームタイプなどが販売されています。
粉末タイプは、粒子が粗いと浴槽の表面に傷がつくことがありますので、どちらかといいますとクリームタイプの方がおすすめです。
お布団掃除を怠るとダニの繁殖の原因に
大理石の床を掃除することも大切ですが、一日の大半を過ごす寝室のお布団も掃除をする必要があります。
お布団を掃除しないとダニが繁殖する原因になるのです。
私たちの身近に潜むダニは人間の身体に大きな影響を及ぼします。
ダニは1日1個の卵を産んで増え続け、温かくてジメジメした環境を好みます。
特に梅雨の時期〜8月頃にかけて急激に増殖し、10月頃には死骸や糞がピークを迎えます。
半月洗濯をしなかったシーツには表面だけでも約2千匹ほどいるとも言われています。
さらにお布団の内部では数万匹〜数十万匹にものぼるダニが検出されたデータもあるようです。
掃除を怠ると、死骸や糞を大量にためこんだ布団に包まれて寝る状況になり、様々な影響が出てきます。
ダニの中には人間や動物に噛み付いて体液や血液を吸う種類があり、この種類のダニに刺されると、ひどい腫れや痒みが発生します。
患部を掻きすぎると細菌感染を起こすケースもあります。
また、ダニの死骸や糞はアレルゲンとなり、咳やくしゃみが出たり、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、気管支喘息を引き起こす可能性もありますので、日頃から寝具の定期的な掃除がとても大切です。
お布団の掃除法
お布団の掃除といえば、天日干しをしてお布団を叩くのが一般的でした。
しかし、4時間干し続けてもダニは死滅しないというデータにより、この方法ではあまり効果がないことがわかってきました。
では、どうすれば確実にダニを退治できるのでしょうか。
ダニは夜行性で、生命力がとても強いためなかなか退治が難しいです。
最近では布団専用クリーナーという便利なものが出てきました。
温風や紫外線でダニを殺し、振動させることで奥にある死骸や糞も取り除くことができるのでとても簡単に布団掃除ができます。
布団クリーナーの購入が難しい方は次の方法で行ってみてください。
まず、掃除を始める1時間前から部屋を暗くしてダニを表面におびき出しましょう。
そして布団乾燥機やアイロンで生きているダニを退治していきます。
アイロンの場合は、掃除機で表面のフケや髪の毛を取り除き、水で濡らして固く絞ったタオルを当て布にして、一か所につき40秒ほどのペースで全体にかけてください。
最後に掃除機でダニの死骸や糞を取り除きます。
従来はお布団を叩くという方法がメジャーでしたが、叩くことで死骸や糞が粉々になり、
叩いている途中に大量に吸い込んでしまったり、部屋中に充満してしまう恐れもあります。
掃除機のヘッドをお布団に押し付けながら、ゆっくりとまんべんなく吸い込ませてください。
するとダニの死骸や糞を吸い取り、綺麗にすることができます。
このようにして、普段過ごす大理石を使っている床や浴槽、寝室のお布団などを掃除で清潔にして、一日を気持ち良く過ごすようにしてみてはいかがですか。
クリーニングの利用も視野に入れて
ダニは目に見えないので、対策を怠ってしまいがちです。
しかし、実際は健康に被害を及ぼすほどに危険な存在なのです。
毎日利用するものは常に清潔に保っておきたいですね。
お布団のダニの繁殖を防ぐために、お布団をクリーニングに出すことも視野に入れてください。
また、お部屋やお風呂掃除はクリーニングの代わりにお掃除業者さんに依頼するという手もあります。
ご利用されてみてはいかがでしょうか。