ふと、部屋の天井や壁に目を向けると、『カビが生えてる!』なんて経験ありませんか?
梅雨時や、窓ガラスに結露が付く季節はカビの発生に特に注意が必要です。
カビは、見た目にも不快なだけでなく、あなたの健康を損なわせる恐れもあるので放置してはいけません。
今回は、掃除しづらい天井や壁に発生してしまったカビの掃除方法と、防カビ対策方法についてお話します。
天井や壁にカビが生える原因は?
カビが天井や壁に生える原因は、主に3つあります。
①室内と外気の温度差で、外壁に面した壁に結露が生じてカビが生えることがあります。
②空気の滞留による湿度管理が悪いために、カビが生えることがあります。
空気の流れについて知っておかないといけません。
四隅への空気の流れが悪くなると、四隅や天井と壁の境でカビが生じます。
③上階から水が落ちてきたり、自身の家で水道管の劣化や洗濯機の水が溢れたりして、水が壁に吸収されてカビが生えることがあります。
梅雨の時期には、カビが冬の5倍くらい増えて、空気中に多くのカビの胞子が浮遊しています。
そのため、しっかりカビ対策をする必要があります。
一番効果のあるカビ対策は、換気です。
湿度が高いなら、エアコンや窓を開けて湿度を下げましょう。
部屋の真ん中で湿度55%でも、部屋の隅は85%になっていたりしますので、部屋の隅にカビが生えてしまいます。
湿度が60%以下ならカビは育たない環境になるので、湿度調整をすることが効果あります。
また、ゴミ、垢、野菜くず、布製品などは、掃除をこまめにすることも大切です。
天井や壁のカビをカビ取り掃除をせずに放置するとどうなる?
天井や壁に生えたカビを放っておくと、どうなるのか知っていますか。
カビが生えたところを放置すると、2週間から2ヶ月くらいで、部屋全体にカビが広がることがよくあります。
カビを放っておけば、少しづつボードや断熱材の内部へと進んでいき、最終的にボードや断熱材を全て替えなければならなくなって、高額なお金を払わなければならなくなる、ということは少なくありません。
さらに、恐ろしいことは、健康がカビによって害されることです。
カビを放っておいた人で、肺炎になって入院した人や、喘息を発症した子供もいるのです。
このことを考えるとカビは、早めに掃除をして取り除くことがとても大切です。
カビによって体に起こる恐ろしい症状をご紹介します。
空気中には、カビの胞子が漂っていますので、吸い込んでしまうとカビ過敏症が発症します。
その他には、過敏性肺炎、副鼻腔真菌症、アレルギー性鼻炎 、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、タムシ、角膜真菌症、抵抗力が落ちたとき皮膚、口内、肺に生じるカンジタ症、などの病気になる危険性があります。
部屋の天井と壁のカビ取り掃除方法
天井と壁のカビ取り方法についてご紹介します。
カビ取りのための掃除に使用する、次亜塩素酸ナトリウム1:水3で作った液体を作りましょう。
作った液体は、スプレーボトルに入れます。
作った液体を天井に向けて斜めから拭き付け、1時間くらい置いてから、水分が残らないように雑巾で拭き取ります。
吹き付けるときに、自分に液体がかからないよう注意してください。
道具としましては、脚立、垂れてきた水気を拭き取る雑巾、マスクやメガネ、などを用意しておくとカビ取りの掃除をするときに便利でしょう。
部屋の壁に生えたカビには、エタノールを使ってください。
エタノールを壁にスプレーして、スプレーした所を絞った雑巾で拭いてカビを取ります。
カビが取れれば、防カビ対策のためにもう一度エタノールを吹き付けてください。
カビが上手く取れなければ、メラミンスポンジを水につけて絞ったもので、カビを拭いてみてください。
このとき、メラミンスポンジのカスが落ちるため、何か敷いておくと便利です。
部屋の天井と壁のカビ掃除のポイントとカビ予防方法は?
天井と壁にカビが生えたときの掃除のポイントと、カビ予防対策についてご紹介します。
カビの掃除をするときは、ビニール手袋をしたり、ゴーグルやメガネ、マスクなどをして、液剤が目に入らないようにしましょう。
掃除する時に液剤を直接壁に吹き付けようとする人がいますが、液剤は壁に直接吹き付けないようにしてください。
布やタオルに液剤をつけましょう。
カビが取りにくければ、歯ブラシでこすると取れやすいです。
白い壁で黒いカビが取れにくければ、アクリルの絵の具をカビの上から塗るのも良いでしょう。
しかし、天井などの広範囲のカビの掃除には、手間がかかってしまうため、出来ればカビを発生させないことが大切です。
カビは25度から30度の温度で発生しやすいです。
60%くらいの湿度でカビが活動し始めて、湿度80%以上になれば、全てのカビが繁殖します。
湿度や温度をコントロールするためには、除湿機やエアコンが便利です。
また、エタノール ・オスバンS ・お酢などを壁に吹き付けておけば、カビの予防になります。
ミョウバンで作るミョウバン水も、カビの予防に効果があります。
普段からカビの予防をしっかりしておき、カビが生えてきたらしっかり掃除をしましょう。
寝室の天井にもカビ発見!湿気の対策方法は?
寝室の天井にカビが生える場合は、そのカビの原因はお布団の可能性があります。
寝て起きたときのお布団には、たくさんの水分が含まれているので、そのまま放っておけば壁が水分を吸い込んで、いつも湿度のある状態が続くため、カビが育ちやすいです。
また、一晩の間に吐き出される呼吸にもかなりの水分が含まれているため、お布団と呼吸の水分が部屋の壁や天井に吸い込まれてしまいます。
除湿するために、除湿機などで対応しようとしても、対応出来る範囲を超えてしまうため、除湿機だけに頼らずに他の方法で湿気を逃さないといけません。
カビの発生を防止するには、水分が発生する元を絶つことが必須です。
空気中の水分を排出する必要があるので、換気を良くして、壁に吸い込まれている水分を排出しましょう。
朝起きたら部屋の空気を入れ替えて換気をしたり、起床後はお布団を部屋に残さないようにしたり、布団乾燥機でお布団の水分を放出させるのをおすすめします。
換気扇を取り付けるのも効果的です。
カビの掃除をするときのカビの除去剤は体に悪いので、換気をしっかりとして、カビの発生を防止してくださいね。
寝室にカビを発生させない為の寝具などへの対策は?
寝室にカビを発生させないための対策をご紹介します。
部屋の天井や床にカビを生やさないためには、高温多湿な部屋にならないようにする工夫が大事ですが、カビの栄養源となる人間の垢やホコリを増やさないことも大事です。
壁、床、天井などを週に1、2回、クイックルワイパーやタオルなどで、掃除をしてください。
アルコールで拭くとさらに効果があります。
壁の素材によっては、静電気でホコリを取るモップなどで拭くだけでもOKです。
また、寝具の内部に潜んでいるダニも、カビの餌になるので、駆除しないといけません。
ダニは、アレルゲン物質です。
そのため、健康のためにもダニを除去することをおすすめします。
お布団の天日干しや布団クリーナーを使っても、ダニの駆除は難しいです。
50度以上でダニは死ぬので、布団乾燥機でお布団を熱してから、熱したお布団を掃除機にかけるのがいいでしょう。
ダニが死ぬ温度や条件について考えながら、ダニの駆除するようにすると効果的です。
カビを生やさない為に自分で出来る対策をしよう
いかがでしたか?
カビを生やさないための最低条件は、換気をして湿度のある空気を停滞させない事と、こまめに掃除することですね。
実践しようと思えば容易にできそうな事ですが、そのことを意識して生活するかしないかだけでも全然違ってくると思います。
カビに悩む前に、防カビ対策を実践してみて下さい!