暑い夏のお部屋を快適にするのは、エアコンや扇風機だけではありません。
冬の足元にホットカーペットがあるのなら、夏だって涼しい敷物が欲しいですよね!
そんなときはサマーラグ!暑い季節のマストアイテムです。
夏用のラグをフローリングに上手に使って暑い夏を乗り切りましょう。
フローリングに敷く夏用ラグをご紹介①
夏のフローリングの不快感といえばなんでしょうか。
それは多くの方が裸足の際にべたつく、という点だと言えます。
湿度の高い時期には、フローリングに通気性を持たせることで、べたつきを防ぎ、快適な部屋を作り出す事が出来ます。
昔は畳や障子など日本らしいものが通気性を高め、快適さを作り出していました。
フローリングの部屋で昔の日本住宅のような快適さを作り出すにはどうしたら良いのでしょうか。
夏にひんやりとして気持ちが良い、と多くの方が言う「い草」がポイントです。
い草は吸湿性、また乾燥時には水分を放出する「調湿機能」に優れています。
更にい草特有の匂いには、清々しい気持ちにさせてくれる効果があるんです。
この香りには、「フィトン」や「パニリン」という物質が含まれ、森林浴と同じ効果があるとも言われています。
そんな優秀ない草を使った、「い草ラグ」は夏の使用におすすめです。
ウレタン材が裏打ちされていて、クッション性があるものも販売されていて、小さなお子様や赤ちゃんがいても安心して使用できます。
色々ない草ラグが売られていますが、い草が国産のものを選ぶと、安全性も高く、長持ちするのでおすすめです。
近年では、色や柄など洋室に合わせやすいデザインも多く、デニムなどの素材と合わさったものも販売されていますので、お部屋の雰囲気にあったものを選ぶ事ができます。
フローリングに敷く夏用ラグをご紹介②
夏は汗をたくさんかくので洗濯したい、という理由がラグを選ぶ条件としては多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいるのが「コットンキルトラグ」です。
吸水性に優れたコットン材のさらっとした肌触りでべたつきを防ぎ、ふんわりした感触を楽しむことができ、座っても寝てもフローリングの固い感じがありません。
なんといっても洗濯する事が出来ます。
ペットがいるご家庭でも重宝する一品です。
細かい目のキルトは丈夫で型くずれしない、というメリットがあります。
また、ポリエステルの中綿はホコリが出にくく、洗濯後に乾きやすい、というメリットもあるんですね。
肌なじみの良さ、そして扱いの良さから考えてもキルトラグはおすすめです。
テレビやソファなどの家具を乗せて使いたい方や、しゃっきっとした涼しさを求めている方には中綿の入っていないタイプのラグがおすすめです。
また、リゾート感あふれる「サマーラグ」はどうでしょうか。
天然素材の水草から作られた繊維と綿のコンビネーションは通気性が良く、心地良いひんやり感を与えてくれるので人気があります。
自然な色合いやアジアンテイストなデザインは家具との相性も良く、さりげないラグを求める方にぴったりです。
お掃除するときには、表面の毛足が短いので掃除機で十分ですし、何かこぼしてしまっても軽く拭き取る事が出来ます。
体温を下げる夏用ラグをフローリングに敷こう
夏用のラグをいくつかご紹介してきましたが、ラグと既存の家具やインテリアとの相性が悪くては、せっかくのお部屋が台無しです。
お部屋の雰囲気にあったものを選んだり、ラグに合わせてインテリアを夏仕様にしてみたりしてもラグを存分に楽しめます。
涼しい素材の代表格とも言える「麻」のラグ。
これを使ったラグも、もちろんおすすめです。
麻は吸水性、発散性、熱伝導性などに優れており、天然素材の中で最も涼しいと言われている素材でもあるので、素足で過ごす事の多い、夏のフローリングのお部屋にもぴったりです。
しかし、麻は日光、汗、洗濯などによる色あせが起こりやすいのが難点です。
そのため、麻100%というよりは綿と混ざったものが、人気があります。
クッション性が欲しい方は、裏面にウレタン加工がされているものを選んでくださいね。
他には、体温を下げると注目されている「レーヨン」のラグもあります。
レーヨンは、直接肌に触れる事の多い夏のラグにまさにちょうど良い素材で、触り心地に「冷たさ」をプラスしてくれるのでおすすめです。
クールラグや涼感ラグとも呼ばれ、吸湿、吸水性の他にも、染色性にも優れ豊富なデザインがあります。
夏のフローリングにお布団を直置きしてはいけない理由
ラグを紹介してきましたが、夏のフローリングでの不快な事で他にもあげられるのが、お布団の直置きによるカビの発生です。
カビが一度発生してしまうと、繁殖のスピードが非常に早く、ダニの餌になってしまいます。
そのせいで、皮膚や呼吸器系の炎症が起きたり、免疫力が低下してしまったりという悪影響をも生み出してしまいます。
湿気の多い夏の時期には、フローリングにひいたお布団のカビ対策を万全にして、毎日の就寝を快適なものにキープしておく必要がありますね。
しかし、なぜ、カビが発生してしまうのでしょうか。
人間は寝ている間に、約コップ1杯分の汗をかくと言われています。
睡眠中は体温が下がり、代謝を下げることで脳や身体を休ませていますが、体温を下げるために発汗が起きるんですね。
この汗の水分が湿気となってお布団にこもってしまい、敷布団にもしみ込んでいきます。
そして、床にまで達してしまうのです。
この達した水分は、フローリング特有の水分をはじくという機能に阻まれ吸水されず、さらにフローリングの冷たさで水滴へと変わり結露が生じます。
結露によって敷布団が濡れた状態になり、お布団にカビが生えるのです。
フローリングにお布団を敷く時に注意すべきポイント
お布団のカビを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
簡単に行うことの出来る方法をご紹介します。
まずは、売っているものを取り入れる方法です。
1、除湿シート
お布団の下に除湿シートを敷く事で、敷布団とフローリングが直接接する事を防ぐ事が出来ます。
除湿シートだけでも余分な水分を吸いとってくれますが、除湿シートの上にトイレットペーパーを挟むとより良い効果を得る事が出来るでしょう。
2、すのこ
フローリングにお布団を敷く時は何と言っても通気性が大切です。
お布団がフローリングから離れる事で格段に通気性が上がります。
また、通気性の良いアイテムとして有名なのが、すのこです。
湿気に強い木材、桐、杉、ヒノキなどを使用している事がほとんどのため、お布団の収納などでも良く用いられています。
例えば桐なら熱が伝わりづらく、冬は冷えすぎないので、夏は暑さに負けないというベッドにちょうど良いメリットがあり、軽くて持ち運びや移動が楽、というメリットもあります。
ヒノキは、その独自の香りが特徴で、「ヒノキチオール」という香りの成分によってリラックスする事が出来ます。
また、ヒノキは水にも強い利点があります。
杉といえば最も多く用いられている低価格な材木で、空気をたくさん含んでいるため断熱性に優れています。
温度の調整機能にも優れているんですね。
お布団はラグと違って、洗濯をするのが大変なので出来るだけカビが生えないように通気性良くするように心掛けましょう。
家にあるものでフローリングの除湿をする!
次に家にあるものでフローリングの除湿をする方法についてご紹介していきます。
それはとっても簡単、バスタオルをひく事です。
せっかくのフローリングに畳やゴザに見えるタイプのい草ラグなど和のテイストを入れたくない、と言う方にもおすすめの方法です。
フローリングとお布団の間にバスタオルを1枚ひくと、それだけでお布団の余分な水分を吸い取ってくれるのです。
要するに問題はフローリングが湿気を吸わない事なので、間に湿気吸収役の何かがいれば良いのです。
そう聞いて、新聞紙を思い浮かべた方もいることでしょう。
もちろん新聞紙でもいいです。
新聞紙は、タンスや押し入れ、衣服の保存などでも活用される除湿の万能素材です。
フローリングとお布団の間にひけば湿気を吸い取ってくれます。
取り替えも簡単で、新聞紙が柔らかくなってきたら、新しいものに変えるだけです。
カビは、ぜんそくやアトピー、水虫、小さいお子様や高齢者の免疫にも影響するほってはおけない存在です。
夏の湿気が多い時でも、ラグを工夫したり、除湿を意識する事で快適に生活する事が出来ますよ。
フローリングに直接お布団を敷く場合の注意点
夏の湿気が多く、汗をかきやすい時期にフローリングの上に直接お布団を敷いて寝ることはカビを発生させる原因にもなります。
カビは一度生えてしまうと取り除くことが難しいので、フローリング下に、除湿シートを敷くことや、こまめな換気が必要と言えますね。