畳をフローリングにしたいと思っても、大工さんに頼むのは、お金も手間もかかるもの。
賃貸だと、張替えることは難しいですよね。でも、あきらめるのはまだ早い!
自力で畳を簡単にフローリングにプチリフォームする方法があったのです。
それはクッションフロアを使ってのリフォーム。
これなら安上がりで、簡単なうえ、撤去した畳の置き場所にも困りません。
今回はクッションフロアの貼り方のコツや注意点などご紹介していきます。
畳の上にクッションフロアの貼り方!購入する際の注意点
クッションフロアとは、塩化ビニル樹脂という素材から作られているシート、またはタイルのことを指しています。
このクッションフロアを畳の上に敷けばあっという間にフローリングの床になるので、家だけではなくオフィスや美容室でも使われています。
費用が安く済み、貼り方も簡単ということもあって、リフォームしたい人にはうってつけのアイテムだと言えるでしょう。
ただし、湿気が籠もってしまい、カビが発生しやすいというデメリットもあります。
買うと決めたらまずはサイズを測り、どんなものなのかサンプルを取り寄せると良いでしょう。
クッションフロアのデザインはタイルや木目調、大理石と豊富で、そこが人気を集めているポイントのひとつとも言えます。
種類が多いとどれを選ぶべきなのか迷ってしまいますが、自分の好みにぴったりの空間を作れると思えば、これもまた楽しみに変わります。
畳には湿度調節やカビ防止という優れた効果が隠されていますが、個人的にはフローリングが良いと思っている人もいるかもしれません。
そんな時はクッションフロアを役立てて下さい。
畳の上にクッションフロア。貼り方とコツ
クッションフロアを敷く場合、出来れば畳を全部取り外してから敷いた方が良いでしょう。
しかし、これは手間も時間も掛かります。
ほとんどは、畳の上から敷くことになるかと思いますが、その際はカビや湿気を防ぐために、何か対策を取っておきましょう。
貼り方は両面テープで貼り付けるだけです。
普通の両面テープで構いませんが、糊は使ってはいけません。
粘着力はそれなりにあるため、家具などを置いても恐らくずれることはないでしょう。
マスキングテープを貼って、その上から両面テープを貼ると張り替え作業がスムーズになるのでおすすめします。
また、家具による畳のへこみが気になる場合は、先にベニヤ板を敷いておくと良いですよ。
ベニヤ板はホームセンターへ行けば安く買えますし、厚さも色々あるので、床の広さや配置する家具の重さと数などを考慮して、どれくらいの厚さのものにするのか決めて下さい。
ホームセンターによっては、好きな大きさに切ってくれるところもあります。
これなら自分で切る手間も省けますね。
賃貸の畳にクッションフロアを敷きたい。貼り方と注意点
賃貸マンションなどの和室にクッションフロアを敷きたい時は、この部屋から引っ越す時のことを最初に考えましょう。
クッションフロアは貼り方も撤去も簡単ですが、難点がひとつあります。
畳の上にクッションフロアを敷くとカビが発生しやすいことです。
出て行く際に大量のカビが生えていては、管理人にも次の住人にも迷惑が掛かります。
雨の日などに作業を行うと湿気が籠もってしまい、カビの原因となります。
そのため、晴れていて畳が乾いている日に張り替えることをおすすめします。
もうひとつ注意しなければならないのは「ダニ」です。
ダニは埃を好むので、作業の前には必ず掃き掃除をしましょう。
ダニ退治専用のスプレーや、ダニを防いでくれるシートを使うのも悪くありません。
作業中はこまめに窓を開けて空気を入れ替えることが大事です。
換気扇や扇風機を使って、室内の空気をかき混ぜてやるのも効果的です。
湿度が高すぎるようなら除湿器の出番です。
洗濯物を部屋に干していても湿度は上がるので、外に干すか、クッションフロアを敷く部屋以外の部屋に移動させましょう。
クッションフロアのメリットデメリット
クッションフロアはリフォームが簡単に出来ると評判を呼んでいます。
通常は畳を取り払ってから下地を作り始め、その上に新しいフローリングを張っていきますが、クッションフロアは畳を取る必要がなく、そのまま上から張ることが出来るのです。
貼り方も両面テープでくっつけるだけなので、お手軽です。
特に「水に強い」ことと「安い」という2点は有り難いですね。
これならうっかり水ものをこぼしても掃除が楽です。
ただし、家具などの重みでへこんでしまうことも珍しくなく、ビニール加工が施されているため、熱が伝わると溶けてしまいます。
また、湿気を通さないので、下に溜まった湿気は逃げていきません。
そうなるとカビが生えてきます。
梅雨時などはたまにクッションフロアをめくってみて、掃除機を掛けることをおすすめします。
メリットも大きければデメリットも大きいですが、部屋の雰囲気を変えたい時などに、気軽にリフォーム出来るのは嬉しいですよね。
値段も安いので、この機会に是非使ってみて下さい。
寝室には一番畳がいい!?畳の効果って?
フローリングを好む人は、畳の上から貼り方の簡単なクッションフロアを張ることも多いようです。
しかし、寝室に最も適しているのは畳だったりするので、フローリングに変えてしまうのは、もったいないかもしれません。
畳には湿気を取り込み、空気が乾いていると放出するという性質を持っています。
つまり敷いておくだけで湿度の調節が出来るのです。
人間が寝ている最中にかく汗も、お布団を通じて畳が吸い込んでいます。
また、空気中に含まれる有害な成分を減らしてもくれます。
最近は、ホルムアルデヒドも取り除いてくれるという研究結果も発表されたそうです。
そして、畳はカーペットやフローリングと比べると、音を吸収しやすいと言われています。
こちらからの音が漏れることを防ぎ、外からの音をブロックしてくれるため、居心地の良い生活が送れることでしょう。
さらに身の回りに存在しているあらゆる菌のうち、悪影響を及ぼすものを近付けさせない抗菌効果まで持ち合わせています。
うっかり舐めても大丈夫なので、ハイハイを始めている赤ちゃんや、遊び盛りのお子様がいる家庭にはぴったりだと言えるでしょう。
もし、ベッドを使いたければ「畳ベッド」という、畳が敷かれたベッドをおすすめします。
畳の上でお布団を敷いて寝る際の注意点
一戸建てに和室がある場合、ほとんどは1階に造られています。
1階は塀や庭木があるため、風があまり入ってきません。
つまりカビが発生しやすいのです。
晴れている日はこまめに換気をして、お布団も干すことをおすすめします。
ただし、雨の日は外の方が湿度が高くなるため、窓は開けない方が良いでしょう。
雨水も吹き込んできますし、貼り方が楽だからと防水目的でクッションフロアを敷いていた場合は、雨は防げても下に湿気が籠もるため、結局カビが生えてきます。
対策としては、畳の下に除湿シートを敷くと良いでしょう。
これは、カビが発生する確率を減らし、湿気に誘われてくる虫を抑えてくれます。
1畳500円ほどで手に入るので、6畳の部屋なら3,000円もあれば敷き詰められます。
一番の対策は湿気を逃がすことなので、お布団を干すか、干せなければ壁に立て掛けてやりましょう。
扇風機やエアコンで風を送るのも有効です。
水ものをこぼした場合は、自分でやるよりはプロに任せた方が確実です。
予算を節約したければ、ホームセンターで畳のシミや汚れを落とすものを探しましょう。
畳の上からでもクッションフロアは張れる
どうしても、今ある和室の畳を洋室に変えたい!
なんて人は、クッションフロアが安くて、手軽にリフォームできるのでおすすめです。
ただし、クッションフロアの材質はビニールなため、湿気がたまりやすく、カビの原因にもなりますので、よく晴れた湿度がない日に張ると良いでしょう。
あまり人気がないように感じる畳ですが、吸収効果、殺菌効果があり、寝室には最適なのです。
畳の良さを一度確認してみてはいかがでしょうか。