カーペット下を掃除しようとしたらカビが!
フローリングにカビが生えてしまったとき、慌てて対処しようとして失敗してしまったことはありませんか?
実は、フローリングのカビの対処にはやってはいけない方法があるのです。
それでは、正しい対処法とはどのようなものなのか、カビを発生させないための予防策はあるのか?
それぞれご紹介していきます。
お布団やカーペット下はカビの住処になりやすい!?
きれいに掃除をしているつもりでも、なんだか部屋に湿った空気や嫌な臭いが漂っていることはありませんか?
湿気がこもりやすい部屋は、知らず知らずのうちに見えないところにカビが発生していることがあります。
脱臭剤や除湿剤でその嫌な臭いをごまかしていると、原因に気づかないままカビを増殖させてしまうことになるかもしれません。
部屋の臭いが気になったときには、まずカビが生えていることを疑って、部屋の隅々までチェックしてみましょう。
特に気づきにくいのが、床のカビです。
お布団やカーペットなど、床の上に敷いているものは、人の温かさや汗の湿気などを含みやすいものです。
反対に、フローリングは床下からの冷気の影響を受けやすく、すぐに冷えてしまう場所です。
このふたつの温度差が、湿気た空気を水分に変えてしまい、カビを作る原因となります。
フローリングの上になにか敷いている場合は、まずその裏にカビが生えていることを疑ってみてください。
カーペット下フローリングのカビの取り方
フローリングの上に敷いていたカーペットを剥がしてみると、板張り部分にびっしりとカビが生えていることがあります。
こんな時はどうしたら良いでしょうか。
まずはしっかりマスクをして窓を開けたら、カーペットをはがして、そのままベランダなど外にもっていきましょう。
カビを撒き散らすのを防ぐために、そっと剥がして、そっと運んでください。
くれぐれも部屋の中でカビを叩いて舞い上がらせたりしないように注意してください。
次に床を掃除してください。
掃除機やほうきを使いたい気持ちは分かりますが、カビやホコリを巻き上げないよう、拭き掃除をしましょう。
表面のカビが取れたら、アルコール消毒をします。
消毒用アルコールを薄めたものをスプレーしながら拭き取っていくのも良いですし、アルコールを薄めた水を雑巾にとって、拭きあげていくのも良いでしょう。
ただ、床板に輪ジミができたり、白ぼけたりしてしまうとなかなか元に戻りませんので、濃い漂白溶剤などは使わないほうが良いでしょう。
カーペット下のフローリングにカビが!やってはいけないこと
フローリングにカーペットなどを敷いていると、なかなかカビの発生に気付きませんので、気が付いたときには濃いカビになっていて驚いたということもあるでしょう。
そうなると、ついつい漂白剤やお風呂用のカビ取り剤など、強い塩素系漂白剤を使ってカビをなんとかしようとしてしまいますが、これは逆効果です。
カビを取ることはできるかもしれませんが、フローリングの木材が傷んで、白っぽくなってしまったり、輪ジミができてしまったり、見た目が悪くなってしまいます。
更に賃貸住宅の場合は、退去のときに費用が多くかかってしまうかもしれません。
慌てず、薄めのアルコールや洗剤で、じっくり無理なく落ちるところまでカビを落としましょう。
メラミンスポンジを使うのも同様に注意が必要です。
あのスポンジは表面を軽く削り取ることで汚れを落とすので、フローリングに使用するとワックス部分などの表面が剥がれてしまい、変色したりガサガサになってしまったりします。
フローリングのカビがどうしても落ちないときは??
フローリングを傷つけずにカビを落としたいと思ったらどうすれば良いでしょうか。
カーペットの下で発生したカビは、どうしても深くなってしまっていることが多く、プロでも元通りにきれいにすることが難しい状態になっていることもあるそうです。
そのため、もし落とせなかったとしても決してフローリングの素材まで痛めてしまうような無理はしないでくださいね。
まず、カビを拭き取って、洗剤で良く洗ってみましょう。
床が乾くと汚れた色が目立ちにくくなることもありますので、一度乾いた状態で汚れ落ちを見極めてください。
それでも落ちない時には、フローリングに塗装されているワックスを落としてみるのも一つの方法です。
カビの根がワックスの中で止まっていたら、ワックスを全部剥がすことで元通りにできるかもしれません。
ホームセンターなどでワックス剥がしの溶剤や、ワックスがけできるグッズも販売されていますので、自分でなんとかやってみようと思う人は、試してみるのも良いかもしれませんね。
フローリングにお布団を敷くのはNG!?カビの原因に
カビの原因として、フローリングの上にカーペットやお布団を敷いていること、と書きました。
フローリングは一般的に良く冷えやすいところです。
反対に、お布団は毎日寝ている人の汗を吸い取って温かく湿気た状態になっています。
これが冷たいフローリングに熱を冷まされてしまうと、フローリングとお布団の間の空間に水分がいつも溜まることになります。
毎日しっかりお布団を乾かしていれば比較的問題はないのですが、天気の良い日ばかりではありませんし、なかなかそうはいきませんね。
せめて毎日お布団を畳んだりたてかけたりして、お布団の水分を飛ばすようにしてください。
お布団を敷きっぱなしにしていると水分や湿気たホコリが原因でカビが発生してしまいます。
お布団にカビが生えると寝ている人にも影響が出てきますし、フローリングも傷めてしまうことになりますので、できればフローリングにお布団を敷くのは避けたほうが良さそうです。
どうしてもフローリングに置く場合は、すのこを下に敷いたり、厚手のマットレスを敷いていつも起きたら立てかけられるようにするなど工夫をしてはいかがでしょう。
フローリングにお布団を置く際の注意点
フローリングにカーペットやお布団を敷く際に注意をしておきたいのは、何よりも除湿をしっかりすることです。
湿気が多いとカビが生える原因にもなりますので、湿気を呼び寄せない状態にしておくことが必要です。
一番良いのはフローリングに何も敷かないことなのですが、部屋によってはフローリングに何かを敷かないといかないこともあります。
そんなときには、除湿マットや吸湿マットを敷くことで対策をしてみましょう。
フローリングと敷物の間に、シリカゲルの除湿シートを敷いておくと湿気を吸い取ってくれます。
薄いシートになったものが販売されていますので、定期的に干すときにも楽に移動ができますね。
敷布団に吸湿マットを敷くのも一つの方法です。
寝るときの汗を取ることで、湿気が増えるのを和らげてくれます。
また、ベッドに変えるのは難しくてもすのこを敷くだけなら簡単にできるかもしれません。
敷布団の下にすのこを敷くと、通気性もアップしますし、床からの冷気がお布団に伝わるのも防いでくれますよ。
カーペット下やお布団の直置きは要注意
カーペット下などは、ホコリや食べかすがたまりやすく、カビの生えやすい状況になっています。
また、お布団をフローリングに直置きしている場合も、湿度などの関係でカビが生える可能性は、十分に考えられますので注意しましょう。
もしカビが生えてしまった場合は、今回の記事を参考にしてみてください。