赤ちゃんはいきなり想像も付かないような行動をしたりします。
たとえば、ベビーベッドの柵を乗り越えて転落なんて事故はいきなり起きたりするものです。
そのため、赤ちゃんの転落事故は十分に気をつけなければいけません。
転落して後頭部を強打した場合どうすればいいのか??病院にいくべき危険な症状をご説明します。
赤ちゃんが後頭部を強打した!!危険な症状とは?
赤ちゃんが後頭部を強打した場合、危険な状態で病院にすぐに連れていかなければならないような状態とはどのような状態でしょうか。
まず、意識の有無をみます。
大声で泣いていれば、まず意識がしっかりあるとみて良さそうです。
大きなたんこぶは心配ですから、冷やしたりしてあげてください。
しかし大声で泣いたからといって安心するのはまだ早いです。
その後2-3日は安静にしてお風呂なども避けた方が良さそうです。
意識はあるけれど食欲や元気がなかったり、嘔吐、痙攣、ひきつけなどを起こしていたら危険です。
頭を打った後寝てしまう子供も多いですが、その場合も、頭を打ったせいなのかどうか判断が難しいですから、病院に行ってみてもらってください。
寝てしまわなくても、目の動きや耳や鼻からの出血や液が流れていないかどうかもみましょう。
ぐったりしていて視点も定まらないような場合も危険です。
逆に、呼びかけにも応じずぐったりしていたら、すぐに心肺蘇生法を行い、すぐに救急車を呼びましょう。
脳神経外科などで見てもらって、判断してもらいます。
救急車が来るまで、赤ちゃんの体を動かしたり、揺さぶったりしてはいけません。
赤ちゃんが後頭部を強打した場合どこの病院にいけばいい?
頭以外の部位を強打した場合は、青あざができたりして、すぐに症状が出ますが、赤ちゃんが後頭部を強打した場合は、すぐには症状が現れないことがあります。
頭を強打して一般的に24時間は様子を見る必要があります。
元気だった人がいきなり、吐いたり意識を失ったりして死につながってしまうことがあるのです。
それは、頭がい骨内は外からはわかりにくいですが、しだいに血がたまったりして、急に症状がでてきたりする人もいるのです。
吐き気や嘔吐、頭の痛みが強い、ぼーっとする、手足のしびれ、発熱、瞳の大きさが左右で異なるなど様々な症状が出てきます。
これらの症状は非常に危険な状態のサインとなり得ますから、すぐに救急車を呼んだり、脳神経外科を受診したりしてください。
脳神経科には、内科と外科がありますが、手術が必要な状態では、脳神経外科に行くのが一般的になっています。
外科だけではなく、絶対に脳神経外科を選ぶようにしてください。
後頭部を強打した場合の注意点。経過をしっかり見よう
赤ちゃんが後頭部を強打した場合、意識がなければすぐに救急車を呼ぶとは思いますが、意識があり様子が普段と変わらない場合では、すぐに病院へ行ったりはしないと思います。
さらに、大事をとって、病院へ行ってCT検査やレントゲン検査をしてしてみたところで異常は見受けられない場合もあります。
しかしながら、2-3日経って安心した頃に内出血によって症状が出てくる場合などもあるのです。
この頃になると、再度CT検査やレントゲン検査をしたところで、症状はあらわれているのです。
このように、赤ちゃんが後頭部を強打した場合は、家族が体調の変化などを注意深く観察することが大切となってきます。
1-2週間から数か月後など少し時間が経ってから症状が現れる場合、急性硬膜外血腫などの場合が多いです。
この場合の出血源は脳自体ではなく、脳を包む硬膜や骨折部なのです。
出血がしだいにゆっくり起こり、血の塊が大きくなっていき、脳への圧迫が起こることによって症状が出てくるのです。
赤ちゃんの転落を防止しよう!
赤ちゃんは、ハイハイできるようになると、ママの後をお構いなしについていきます。
それに伴い、階段やベランダから転落し、後頭部を強打する赤ちゃんの事故が後を絶たないのです。
大人用のベッドから転落する大半の子は、2歳以下の赤ちゃんです。
ダブルベッドなどは、広いから安心と思わず、どうか赤ちゃんから目を離さないようにしてください。
どうしても目を離さなければならない時は、ベビーサークルを利用したり、階段の入り口にゲートをつけたりして、赤ちゃんの転落を事前に防ぎましょう。
別の部屋に赤ちゃんを閉じ込めておくお母さんもいると思いますが、案外ドアは簡単に開いてしまいます。
そして抜け出した赤ちゃんは、お母さんの知らない間に転落が起こっている、なんていうこともあるので、注意してあげてください。
転落した赤ちゃんは、場合によっては骨折や頭がい骨内損傷などが起こってしまったりして重大な事故も起こります。
打ちどころが万が一悪い場合は、重篤な状態に陥る可能性もあるのです。
赤ちゃんの転落を防ごう!ベビーベッドの注意点
近年、ベビーベッドからの転落事故もたくさん起こっています。
まだ寝返りを打たないからと安心して、ベビーベッドの柵を下げたままにしておくママさんがいますが、赤ちゃんにとってはとても危険な状態といえます。
知らない内に寝返りが打てるようになっているかもしれませんし、地震などで寝返りの打てない赤ちゃんでも真っ逆さまに転落し、後頭部を強打する事故が起こる可能性だってあるのです。
ベビーベッドやサークルのゲートは常にしっかりと施錠しておくようにしましょう。
お母さんによるベビーサークルやゲートのロックの閉め忘れによる転落事故も相次いでいるのです。
油断は禁物です。
しつこすぎるぐらい施錠は確認するようしましょう。
赤ちゃんは案外お母さんの行動を伺っていて、ロックの構造が単純すぎるものなどは、勝手に開けてしまう可能性だってあるのです。
お母さんにとっては面倒くさい構造のロックでも、赤ちゃんの身を守るためには、うってつけですから、少し複雑なロックのものを選び、常にロックがかかった状態でいるように心がけておいてください。
赤ちゃんが転落した!頭以外の観察もしっかりと
赤ちゃんは頭が重いです。
そのため、転落した際には、後頭部を強打する事故が多いです。
しかし、気にかけるのは、頭だけでないのです。
転落事故が起きてしまった場合、服を脱がせて全身の状態をチェックするようしてください。
呼吸が苦しそうだったり、腹部や背部が青黒くなっている時 手足を動かして痛がる 、このような場合もすぐに赤ちゃんを病院に連れていってあげてください。
事前に転落事故が起こらないように対策を練るのは最もなことですが、万が一転落事故が起こってしまった場合には、しっかりと子供の様子を確認するようしてください。
出血を伴う転落事故であれば、止血をする必要があります。
出血をしている部分はなるべく心臓よりも高い位置に上げてください。
赤ちゃんは痛さのあまり、動きまわるかも知れません。
そのため、このような止血をするのは難しいことですが、こうすることにより、少しの傷であれば、5分もあれば止血できます。
たんこぶがある場合は、アイスノンなどで患部をやさしく冷やしてあげてください。
骨折や脱臼、あるいは、手足がだらんとしている、はたまた体を触ると痛がって大泣きするような場合には、骨折、脱臼の可能性があります。
患部をなるべく包帯やタオルで固定して、病院で診てもらいましょう。
骨折や脱臼は6時間以上経つと、炎症がひどくなると言われていますので、休日や夜間でも、なるべく早くに病院に連れていくようにしましょう。
赤ちゃんの転落には注意を
赤ちゃんの転落は誤飲と共に赤ちゃんの二大事故と言われています。
ベッドやお風呂や階段で目を離した隙に転落していた!なんてことになったら大変です。
頭やおでこのたんこぶで済めば良いのですが、時には骨折などの重大な事故にも繋がります。
赤ちゃんが転落しないたに今回ご紹介した転落防止策を取り入れて赤ちゃんを守りましょう。