おそらくほとんどの方がベッドにマットレスを敷いて寝るか、敷布団をフローリングや畳に直置きして寝ることが多いと思います。
中にはマットレスの上に敷布団やベッドパッドを敷いて寝る人もいるのではないでしょうか。
マットレスの上に敷くのは、なにが最適なのか?
上に敷いて寝ることによるメリットデメリットをご紹介していきます。
マットレスの上に敷布団はNGだった!?
マットレスはそれ自体でとても快適な寝心地が得られるように作られています。
しかしながら、マットレスの上に敷布団をわざわざ敷く人がおり、これはあまり良くありません。
マットレスは適度な弾力と柔らかさがあるのですが、敷布団を敷くことで、マットレスの良さを壊すことになりかねないのです。
高い値段を出して、良いマットレスを買ったつもりが、敷布団を敷いたことにより、安いマットレスと同じ寝心地になってしまいます。
柔らかすぎの上に寝るのは、体に良くないことなのです。
敷布団自体がマットレスに沈み込み、そこに寝続けることによって、腰痛などを引き起こしかねません。
身体への負担が少ない寝姿は、立っている時と同じ姿勢のまま横になる状態と言われています。
横から見ると、Sの形になっているのです。
しかし、マットレスの上に敷布団を敷くと、Uの形になってしまって、理想の形が崩れてしまっています。
このような形で寝ても、疲れはあまりとれないのです。
マットレスの上に最適なのはベッドパッド!?
マットレスの上には、基本的に、汗取りパッドとベッドパッドの二つの物を敷きます。
これらのものは、温度と湿度を調節するのにとても役立っています。
名前も似ている婦たちのものですが、ベッドパッドはお布団の一種で、汗取りパッドは、シーツの一種なので、機能が異なっています。
ベッドパッドを使用する場合は、シーツをかけて、そのシーツを洗って清潔を保つのに対し、汗取りパッドはそのまま汚れたら丸洗いします。
マットレスの大切な機能は、睡眠時に体を湿気や暑さから守り、快適な状態に保つことにあります。
そのために、ベッドパッドを使用し、体表面から発汗した汗を十分に吸い取って、快適さを保ちます。
人は、睡眠時にコップ一杯、夏ならそれ以上の汗をかくと言われています。
これらの、汗をベッドパッドが吸って発散させるのです。
マットレスだけでは、身体が蒸れて不快になり、品質の良い睡眠はとれないのです。
このように、ベッドパッド、汗取りパッドは快適な睡眠を取るにあたって、とても重要な役目を果たしていると言えます。
マットレスの上のベッドパッドはウール素材がおすすめ!
ベッドパッドを選ぶにあたって重要なことは、パッドの素材です。
ベストな素材はウールで、身体とマットレスの間に入って、汗を十分吸収発散させ、適度に温度を調節してくれます。
ベッドパッドの一番重要な役目である、この吸湿発散機能ですが、ウールのような素材が一番適しています。
ベッドパッドの素材の中には、ポリエステルわた入りなどがありますが、木綿わたは、水分を発散させることがとても苦手ですから、ベッドパッドの最適な素材ではないともいえます。
中わたには、ポリエステルや、木綿わたでできたものではなく、良く汗を吸ってくれる脱脂綿や麻などの汗取りパッドを選ぶようにすると良いでしょう。
このように、最適な素材で作られたベッドパッドをマットレスの上に選んで快適な肌とマットレスの状態を作ることは、品質の良い睡眠を取る上で、とても大事なことなのです。
マットレスの上に直接寝るのはおすすめできない
マットレスは身体に適度な弾力をもたらして、快適な睡眠をもたらしてくれますが、直接マットレスの上に寝ることはおすすめできません。
人間は眠りにつくと、体温を調節するために大量の汗をかきます。
そのため、直接マットレスの上に寝ると、マットレス自体が汗をたくさん吸い、湿気を帯びてしまいます。
敷布団を時々天日干しする理由は、マットレスにたまった湿気を放出させるためですが、分厚いマットレスの場合、定期的に干すことはできず、ほぼ敷きっぱなしとなってしまいます。
仮に湿気をたくさん帯びたままのマットレスをそのままにしておくと、雑菌が繁殖し、ダニやカビが大量に発生してしまうことになるでしょう。
ットレスに湿気がこもらないようにすることは大切です。
そのためには、マットレスに直接寝ることはせず、ベッドフレームの上にベッドマットレスを置き、次にベッドパッドを敷き、最後にその上に敷きカバーやシーツをかけ、最後に敷きパッドを敷くのです。
これが正しいベッド用品のセット方法です。
マットレスの上に敷く効果的なベッドパッドの使い方とは?
厚みのあるベッドパッドと吸湿用・汗取り用のベッドパッドの2種類を重ねて使用すると、より快適なベッドを作ることができます。
そのため、マットレスの上には必ずベッドパッドを敷くようにしましょう。
ベッドパッドを敷いたらその上に吸湿用のベッドパッドを重ね敷くのです。
寝心地調整用のベッドパッドはある程度厚みのあるものを選び、吸湿用のベッドパッドはごく薄いものでOKです。
薄いベッドパッドのものは、洗濯機で丸洗いできて使い勝手が良いです。
また季節に合わせて敷きパッドをシーツの上に敷くことも忘れずにしましょう。
夏には汗を発散させる機能に長け、さらっとした肌ざわりになるものを選び、冬には遠赤外線性の素材のものや、マイクロファイバー素材のものなど、保温に長け、身体を温めてくれる機能に長けた敷きパッドを敷くのが良いようです。
また、パッドだけではクッション性が少ないと感じるならば、敷きパッドの使用をやめてみると良いでしょう。
高反発マットレスはマットレスの上に重ねてはいけない?
高反発マットレスはマットレスの上に重ねてはいけないのでしょうか?
答えはイエスともノーともいえます。
といいますのも、現在使用している別途のマットレスやベッドのデザインなどの影響を受けてしまうからです。
10年以上も使用している古いマットレスの上に高反発マットレスを敷くのはやめておいた方が良いということですね。
高反発マットレスは平坦なところに置くことで、効果を発揮できます。
しかし古いマットレスは、ゆがんでしまっていたり一部が落ち込んでしまっていたりするので、高反発マットレスの効果は十分に発揮できないでしょう。
さらに、腰痛や肩コリの原因になりかねませんので注意です。
また古くなくても、非常にやわらかいマットレスの上に高反発マットレスを敷くのも平坦にはなりにくいので、良くありません。
最後に三つ折りタイプの高反発マットレスを別途の上に置くのもおすすめできません。
折り目の部分ばかりに重圧がかかり、そこからゆがみが生じてしまいます。
ベッドの上に置くなら、1枚もののマットレスを置くのが一番良いと言えます。
ベッド用品を活用してよりよい睡眠を
ベッド用品は、それぞれの個別の役割を持っています。
マットレスの上にベッドパッドと敷きパッドを使用してベッドの寝心地を調節することで、睡眠環境をより快適にできます。
この機会に毎日使用するベッド用品を見直し、自分好みのベッドを探してみてはいかがでしょうか?
睡眠環境を改善することにより、生活全体の質もきっと高まるはずです。