壁や床は、意外とカビが生えやすい場所です。
カビは、黒く目立ってしまい見た目が悪く、お客を招きにくい状態になりますよね。
また、カビはアレルギーを引き起こす原因にもなりますので、早く対処したいですよね。
今回は、アパートの壁や床にカビができてしまった場合の対処法やカビ対策についてご紹介します。
アパートの壁にカビが!どうすればいい?
ここでは体験談を基にカビ除去法を書いていきます。
うちのアパートの寝室の壁紙に黒カビが出来ているのを発見したときのことです。
その時は以前から少しカビが生えていることには気付いていたのですがそこまで大きくなかったので、何もせずに放置していました。
しかし連休中に実家に帰省して帰ってきたら、家を発つ前と比べてすごく大きくなっていたのです。
室内エアコンのホースを室外機に出していて、その隙間を防いでいたシーリング材が劣化し、外気が室内に入ってきたのが原因でした。
私はすぐに大家さんに相談して解決しました。
そのときの壁のカビ除去はいくつか方法がありますので、ここではそれを挙げてみます。
1.カビ取り剤でカビを除去する。
2.カビの生えた部分の壁紙を交換する。
3.大家さんに連絡して業者を呼ぶ。
まず1ですが、これは一番安く済むでしょう。
素人がやって完全に除去できるかというのが心配な点ではあります。
次に2ですが、カビは確実に除去できるけど、綺麗に壁紙を貼れるか、同じ色と素材の丁度良いものが見つかるかなどの心配な点があります。
やはり3が一番確実で正当なやり方だと思いますが、一番お金がかかるでしょう。
壁にカビがある人は良く考えて対処してください。
アパートの壁のカビを除去する方法
自力で壁のカビの除去を選んだアパート住みの方の為に、カビ除去の方法を書いておきます。
掃除を始める前に必ずマスクをしましょう。
カビは菌の塊なので、吸い込んだり触ったりすると感染症にかかる恐れがあります。
なので部屋は十分に換気し、掃除する人以外は部屋に入れないようにしてください。
子どもだけではなく、ペットを飼っている人も必ず部屋の外に出しましょう。
準備ができたら除去に取り掛かります。
カビキラーを使ってしまうと壁が色落ちしてしまう可能性が高いです。
そこで壁のカビにはエタノールを使います。
エタノールは色がついた壁も色が落ちないのです。
消毒用エタノール、または無水エタノールをカビにスプレーして、良く絞った雑巾などで拭き取ります。
これでカビが取れます。
壁紙にカビが生えてしまった場合にはエタノールではなく、酢と重曹を使います。
まずは酢をつけた雑巾でカビを拭き取ります。
そうしたら水に溶かした重曹をスプレーして、今度は良く絞った雑巾でふき取ります。
これで落ちるはずです。
予防法を実践して、アパートの壁にカビが発生しないようにしよう
カビの除去法が分かリましたので、カビを発生させないための予防法も知りましょう。
カビ対策の基本となるのは、換気、除湿、掃除の3点です。
カビは湿気を好むので、換気と除湿によって湿度を下げることが大事です。
繁殖しやすい温度もあるのですが、これはあんまり意識せずとも大丈夫です。
なぜなら人の体温と同じ気温をカビは好むので、室温は普通にしていれば問題ありません。
カビのエサは埃や塵なので、掃除をすることも繁殖を防ぐことに繋がります。
壁の結露には最も気を付けましょう。
除湿をすることが結露対策になるので、晴れていて湿度が低い日には窓を開けて換気を、除湿器も持っている方はそれを使って室内の湿度を下げましょう。
アパートに一人暮らししている人で換気ができない人は、対策グッズを使うのをオススメします。
また、カビの菌を増やすのを防ぐのではなく、予めカビの菌を除去するというのも良いでしょう。
エタノールや重曹でカビを除去できるということは、予め壁にスプレーしていればカビの発生を抑えることもできます。
コンクリート壁のアパートの場合、1階はカビが生えやすいと言われているのでアパートを選ぶ際には、上の階を選ぶのも一つの手です。
カビに注意!床にお布団を敷く行為が原因?
フローリングのアパートに住んでいる方は、壁だけではなく床のカビにも注意しましょう。
フローリングに直接お布団を敷くと、汗を吸ったお布団と床の間の湿度がとても高くなるのでカビが繁殖しやすくなります。
人は寝ている間に大量の汗をかき、その汗の量は成人では約コップ1杯分というデータがあります。睡眠中は動かないので、体温が低くなります。
そのため、発汗によって低体温を補おうとするのです。
この汗の水分はお布団に浸透し、お布団自体に湿気が多く溜まります。
お布団を乾燥させずに何日も使っていると、汗はフローリングにまで浸透するでしょう。
そして敷床は冷たく、お布団との温度差で結露が起こり水滴へと変わるのです。
お布団とフローリングとの温度差が激しい冬ほど結露しやすいのは、家の窓ガラスと同じなのでわかりやすいと思います。
カビは皮膚や呼吸器官系に作用して真菌感染症を引き起こすので、カビの悪影響は軽くみてはいけません。
フローリングに敷いたお布団のカビ対策を万全にして、毎日の就寝を快適なものにしましょう。
床にお布団を敷く場合のカビ対策Part1
フローリングのアパートでお布団を敷くと、湿気が増えてカビが発生しやすくなるということでした。
ではフローリングでお布団で寝るにはどうしたらいいのか、いくつか紹介します。
除湿シートや吸湿マットをお布団の下に敷くという方法があります。
除湿シートや吸湿マットは名前の通り、除湿や吸湿をしてくれるシートです。
敷布団とフローリングとの間に敷くことでお布団とフローリングの直接接触することを避けます。
更にお布団から湿気も吸い取ってくれます。
使い方を工夫して、除湿シートの上にティッシュやトイレットペーパーを挟むと、お布団の湿気を多く吸い取ってくれます。
すのこ、木の折り畳みベッドを使うのも効果的です。
すのこはとても通気性の良いアイテムです。
すのこに使う木は、湿気に強い木を使用していることが多く、お布団の収納にも用いられることが多いようです。
桐、ヒノキ、スギなどが挙げられて、そのどれもが湿気に強いことで知られています。
桐はとても軽くて持ち運びや移動がラクだったり、ヒノキは独特の香りがで安らぎ効果があったりと、それぞれに利点があります。
壁に立てかけたりして普段は邪魔にもならないことでしょう。
床にお布団を敷く場合のカビ対策Part2
引き続きフローリングとお布団のカビ対策を紹介します。
マットレスを敷く方法があります。
ただしこれは注意が必要です。
敷布団の下にマットレスを敷くのですが、当然これはお布団からフローリングには浸透しませんが、お布団からマットレスには染み込みます。
そのため、フローリングにはカビが発生しない代わりに、お布団と同じ原理でマットレスにもカビが生える可能性があります。
最悪、お布団とマットレスの両方にカビが生えてしまいます。
結局はお布団とマットレスの間に何かシートを挟むのがベストとなります。
オススメはござです。
い草で作られているものが多く、い草は内部がスポンジ状になってるので、湿度を上手に調節してくれます。
また、い草は熱が逃げにくく保温性に優れています。
い草は香りも良いので、アパートの壁に掛けておくのもいいかもしれません。
最近ござ愛好者が増えているのも納得できる利便性の高さですね。
ただしカビはござに発生しにくいだけで、手入れを欠かすとカビが生えてくることがあるので、乾燥の手入れは欠かさないようにしましょう。
湿気をためないこと
カビは湿気を好みます。
つまり、カビを対処するために最も手軽で重要なのは換気なのです。
天気が良い日には、なるべく窓を開け、不在の場合には換気扇を回しておくという習慣をつけると良いでしょう。
ただし、雨の日の換気は逆効果になりますのでご注意ください。
こまめな掃除もカビの発生を防ぎますので、汚れに気づいたらすぐに掃除をしましょうね。