電話線の差込口は、電話を使うときや、インターネットを使うときにケーブルを接続したりします。
もし、電話線の差込口が故障した場合、それが使えなくなってしまったりして、不便ですよね。
自分で修理したくなることもあるかと思いますが、素人が修理しようとすると思わぬ事故や怪我のもとになります。
また、素人が手を出してはいけない場所でもあるのです。
今回は修理の依頼をする前にチェックすることや、素人修理の危険性などをご紹介していきます。
電話線の差込口は何に使うもの?
以前は電話線の差込口に、電話線を接続して電話を使うことが多かったのですが、現在では多くの人が1人1台携帯電話を持つことが当たり前になり、固定電話を置くことは少なくなりました。
そのため、今回ご紹介する電話線の差込口は、多くの人がもう1つのものに使っているのではないでしょうか。
それが、インターネットなどの接続です。
現在多くの人は、電話線の差込口にLANケーブルなどを接続して、インターネットを使っていると思います。
多くの場合はその差込口にケーブルを差し込み設定することで、インターネット接続できます。
しかし、その差込口が故障してしまった場合は、インターネットを使用することができなくなり、とても不便になります。
自分で何とかしたいと考えてしまう人もいるかと思いますが、素人が電話線の差込口の修理をすることは、危険です。
また、冒頭でお伝えしたとおり、素人が手を出していいところではありません。
素人が修理をすることにより発生する可能性のあるトラブルや、危険性などについて詳しくご紹介していきます。
電話線の差込口の故障!素人修理の危険性について
まず、電話線などの電気工事には専門の資格が必要になるので、素人は修理することは絶対にやめてください。
ここでは、もし素人が修理しようとした場合に起こりうる様々な危険性についてご紹介していきます。
危険性①【漏電】
電話線の差込口の故障により修理する場合、中の配線などをいじることになるかと思いますが、何らかの接触不良などにより漏電する可能性があります。
危険性②【感電】
不用意に素人が修理しようとした場合は、感電する可能性があります。
電話線には約48ボルトの電圧が流れているので、感電すると危険です。
危険性③【発火】
上記の漏電は、発火する可能性もあります。
実際に、電話線の差込口のモジュラージャックが原因となって火災になった事故が起きています。
最悪の場合は、火災になり取り返しのつかないことになる場合があります。
修理はプロに依頼しよう!費用などはどれくらい?
それでは、電話線の差込口が故障してしまった場合にプロに修理を依頼したら、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
目安となる金額をご紹介していきます。
NTTを例にすると、依頼した場合には基本修理費として、7,500円(税抜き)に技術費と機器修理料金をあわせた金額がかかるとされています。
詳しい金額は修理の作業内容や、電話線の状況などによって変わるようなので、はっきりとした金額はその状況によって左右されます。
NTTには各種保守サービスというものがあります。
これには幾つかの種類があり、万が一の故障時などに役立つサービスが用意されているようです。
詳しくご紹介していきます。
【各種保守サービス】
1ヶ月1ヶ月ごとにお金を払う料金システムで、このお金を払っている期間に起きたトラブルの対応が無料となるサービスのことです。
【ホームかけつけサポートサービス】
これは、1ヶ月に300円(税抜き)で使えるサービスで、NTT回線に繋がっている機械の故障で使えます。
このように、万が一のときに役立つサービスも用意されているようです。
故障などのトラブルが起きてからでは遅いので、予めこれらのサービスに加入しておくこともおすすめです。
注意点として、各ご家庭の契約内容などによっては、一部利用できない場合があるようなので、詳しくは問い合わせてみましょう。
修理を依頼する前にチェックしてみよう!
ここまで、電話線の差込口の修理に関する、素人修理の危険性などを取り上げてきましたが、修理を依頼する前にやっておいたほうがよいことについてご紹介していきます。
まずチェックすることとして、電話線の差込口にしっかりと差し込まれているかどうかをチェックしてみましょう。
もしかしたら、ただ単にしっかりと差し込まれていないことも考えられます。
また、差込口にあっていない規格のケーブルを使おうとしている人もいるかもしれません。
もう1度しっかりと確認してみましょう。
また、無理に押し込んだりした場合には、それこそ故障に繋がります。
故障かと思っていても、実は故障ではなく修理する必要もなかったという場合もあるので、プロに依頼する前に自分でチェックしてみましょう。
また、故障の問題の前に、引越しなどにより新たに部屋に住む場合には、電話線がない場合もあります。
そのような場合は、電話線の工事が必要になります。
もし、固定電話が必要ない場合には、光回線の工事になります。
引越しする際には、このようなことにも気を配ることで、後々のトラブルを回避することに繋がります。
簡単な修理は可能!
電話線の配線などの修理に関しては資格が必要になり、素人が修理するのは危険ですが、簡単なものであれば可能です。
それは、配線などとは関係のないカバー類の修理です。
電話の差込口のカバーは比較的脆く、ちょっとした衝撃でも割れてしまったりすることがあります。
このカバーは、ホームセンターやネットなどでも簡単に購入することができます。
もしわからなれば、ホームセンターや、電気屋さんなどで相談してみるとよいでしょう。
また、「カバーの交換も不安」というのであれば、修理を対応してくれる場合もあります。
ただしカバーだけでなく、内部の配線が破損していた場合には、素人では手に負えません。
最悪の事態を回避するためにも、業者に依頼することをおすすめします。
電話線の差込口はこまめな掃除を
以前、電話線の差込口の修理により漏電、発火する危険性についてお伝えしましたが、実は直接修理はしていなくても、埃などが原因となり火災が発生することがあります。
このような現象を「トラッキング現象」と言います。
トラッキング現象は、コンセントやプラグの隙間に詰まった埃が空気中の湿気を吸収することで漏電し、発火する現象のことです。
特に、長年使い続けている家電のコンセントは埃が溜まりやすく、トラッキング現象が発生しやすくなります。
トラッキング現象を未然に防ぐためには、日々の清掃が重要になります。
コンセントや電話線の差込口などは、どうしても清掃が怠りがちですが、トラッキング現象を避けるためにも定期的な清掃を心がけていきましょう。
ここまでお伝えしたように、電話線は私たちが思っているよりも高い危険性が潜んでいます。
もし電話線の差込口が不具合が発生してしまったら、安全のためにも修理はプロに依頼したほうがよいでしょう。
実際に火災となってしまう事故も残念ながら起きているので、素人が電話線の修理などをすることは極めて危険な行為ということを理解しておきましょう。
うかつな修理は事故のもと!
何度もお伝えしてきましたが、素人が電話線の修理などを行なうことは極めて危険なのでやめましょう。
もし、電話線のトラブルが発生した場合には、すみやかにプロの資格を持った人など、業者に連絡して修理を依頼しましょう。
また、気になる修理費用などについても、直接担当者に聞いてみるほうが、はっきりして良いでしょう。