キッチンは家の中でも特に散らかりやすい場所ですが、見せ方次第でおしゃれに見せることができる場所でもあります。
対面型キッチンが増えている中では、特に背面収納が重要となってきます。
今回は、背面収納でキッチンをおしゃれに見せる方法についてご紹介します。
スッキリと片付いた、おしゃれで気持ちの良いキッチンを実現させましょう。
キッチンの背面収納はどうしたらおしゃれに見える?
キッチンの背面収納は、どのようにしたらおしゃれに見えるのでしょうか?
キッチンのタイプや持っている家電、食器や雑貨などによって収納方法は違いますよね。
しかし、おしゃれに見せるための簡単な方法がいくつかあります。
・色調を揃える
・家具の高さを揃える
・差し色は控えめにする
この3点を守ると、全体的にスッキリとおしゃれに見えるキッチンは簡単に作ることができます。
家具の形にしても色にしても、色調や高さがバラバラだとゴチャゴチャとした雰囲気を与えてしまいます。
例えば、食器棚と食品庫、家電を置く棚に冷蔵庫など、3つ以上のものが違う高さにあると「デコボコしたキッチンだな」という印象を持ってしまいませんか?
あるいは、持っている家具ひとつひとつはおしゃれなものでも、それぞれが全て違う色でテイストも違う場合、せっかくのデザインが霞んでしまいますよね。
さらに、あざやかな差し色はおしゃれなものですが、あちこちに差し色を使うのは落ち着かない雰囲気のキッチンとなってしまいます。
キッチンは、大きなものから小さなものまで様々な種類とサイズのものが集まる場所ですので、ゴチャゴチャとするのが当たり前の場所とも言えます。
それを、どのようにおしゃれに見せるのかを早速詳しくご紹介していきましょう。
キッチンと合わせたカップボードで全体に統一感を
キッチンをおしゃれに見せる方法として、高さや色を合わせることはお伝えしました。
その場合にキッチンと一番合わせやすい背面収納は、同じメーカーのカップボードです。
オールステンのキッチンでは難しいかもしれませんが、どのメーカーでも基本的にはキッチンカウンターとカップボードは、素材や扉の色などを合わせて販売しています。
キッチンを新しくする時には、背面収納も同じメーカーで揃えると統一感のある素敵なキッチンとなります。
近年のカップボードは、食器棚として使用するだけではなく、家電収納ユニットが付いていたり、ゴミ箱も中に入れ込むことができます。
本来出ているものを全て収めることができれば、片付けも簡単になりますよね。
ただし、背面収納をキッチンと合わせるならば、床と壁の色を考慮してからにしましょう。
例えば、床も壁も白でキッチンの扉も白い場合には、背面収納も合わせて白にすると少し寂しい印象を与えてしまいます。
こうした場合にこそ、差し色としてカップボードの扉は赤や黄色にしてみることで、無機質なキッチンが明るく変わることでしょう。
一方、床材がダークブラウンなど濃い色の場合には、キッチンもカップボードも白で統一すれば清潔感のあるおしゃれなキッチンに見えそうですね。
大きな家具を選ぶ時には、お部屋全体の色調と合わせて選ぶと良いでしょう。
キッチンの背面収納は窓に合わせるとおしゃれに
さて、カップボードにしても市販の食器棚にしても、キッチンの背面収納は窓の位置も合わせて考えるとよりおしゃれに見えます。
「日常的に開けないから」という理由で、背の高い食器棚が窓を半分隠してしまっているということはありませんか?
また、「収納に不便だから」という理由で、キッチンに最初から窓を設けないこともあるかもしれませんね。
しかし、キッチンは比較的北側に配置されることが多く、ただでさえ暗くて寒い印象があります。
そのため、新築の家ならばキッチンに腰高窓を設けて、その下へカウンターをしつらえると、背面収納を活用しながら光が差し込む明るいキッチンとなります。
あるいは、天窓のように高い位置へ横に長い窓を設置して、その下へ背面収納を設置するという方法もあります。
窓を設けると、スペースを取られることで収納が少なく感じるかもしれません。
しかし、高さのあるユニットばかりが並んでいると、どうしても圧迫感を感じてしまうこともあります。
背面収納の上でも間でも良いので、窓を背面収納の一部とすることで、明るく開放感のあるおしゃれなキッチンとなりますよ。
片付け上手におすすめ!背面収納をオープンにして見せる収納を
次にご紹介するのは、片付けが得意な方へおすすめするオープン背面収納です。
オープン背面収納は、おしゃれな食器や鍋を陳列することができて、空間は広く使える上に取り出しやすいということで人気の高い収納方法です。
しかし、一方でオープンな分ホコリが溜まってしまったり、収納の仕方によっては雑然として見えてしまうというデメリットもあります。
オープンな収納をおしゃれに見せるためには、いくつかの条件があります。
・食器が多くない
・色やテイストが同じものが多い
・掃除をこまめにする
食器の数が多いと、食器と食器の間に程良い空間を空けられないために、散らかっている印象を与えてしまいます。
それだけではなく、色味やテイストがバラバラの場合も、やはり雑然とした雰囲気になります。
また、どんなに見ためがおしゃれであっても、食器の間にホコリが溜まっていては不衛生で残念なキッチンに見えてしまうでしょう。
こまめな掃除が苦手な方は、日常的に頻繁に使う食器だけをオープンにして、普段使いではない食器は引き出しなどにしまう方がキレイな収納を保てるでしょう。
こまごまとしたものや、キャラクターものなどの個性が強い食器が多い場合には、カゴやバスケットを使用することでオープンな収納に合わせやすくなります。
さらに、掃除もしやすくなるためおすすめですよ。
片付けは苦手?背面収納を丸ごと隠す収納方法も
オープンな背面収納は確かにおしゃれに見えますが、やはり片付けが得意ではない方や、見せる収納に抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合には、オープンとは全く反対の隠す収納にしてみてはいかがでしょうか?
オープンな収納の人気が高まる一方で、生活感が見えるアイテムを全て隠してしまいたいという方も多く、背面収納を丸ごと隠せる扉の人気も高まっています。
背面収納を隠す扉は、一般的には引き戸のことが多く、キッチンと合わせた色味の扉にすると統一感を出すことができて、あえて色味を変えてアクセントウォールのように使うこともできます。
壁の一面を扉で覆ってしまうと、奥行きが短くなるために、どうしてもお部屋が狭く見えるというデメリットはありますので、中がうっすらと透けて見える半透明の扉を選ぶのも良いかもしれません。
引き戸を設けるのならば、特におすすめしたいのが木製のルーバーの扉です。
ルーバーは羽板を隙間を空けて平行に並べたもので、ブラインドのような形をしています。
目隠しはしっかりとしてくれながらも、隙間があることで中に湿気がこもることもありませんし、造りがシンプルなのでどんなキッチンにも合わせやすく飽きの来ないおしゃれな扉です。
また、背面収納の近くに窓があれば、扉を閉めていても風や光を通してくれますね。
大きな家具は変えられない?アイテムでおしゃれを楽しもう
さて、ここまではおしゃれに見せる背面収納をご紹介してきました。
しかし、賃貸だからリノベーションはできないという方や、大きな家具を買い替えるのは予算的に難しいと考える方もいらっしゃいますよね。
そのような場合には、今までと同じ家具を使いながらも、おしゃれな背面収納にする方法をご紹介します。
まず、使えるアイテムとしてはカフェカーテンです。
どうしても隠しておきたい家電や、細かいものが散らばっている場所には、カフェカーテンを掛けて隠してしまいましょう。
カーテンならば好きな柄を選ぶことができますし、付けるのも簡単です。
そして、高さも色も揃っていない食器棚やパントリーを使っている場合には、壁紙シールで色や柄を統一してみてはいかがでしょうか?
思いきって冷蔵庫も同じ壁紙でリメイクしてみると、キッチンの雰囲気をガラリと変えることができますよ。
また、現在の背面収納がカウンタータイプやオープンタイプの場合には、雑貨を揃えてみましょう。
カゴやバスケットを使った収納をご紹介しましたが、全ての食器を同じようにカゴに入れて揃えてしまうというのも良いですね。
ストックする食材の瓶なども色や形を揃えて並べるだけで、カフェのようなおしゃれな収納になりますよ。
全て100均でも揃えられるアイテムばかりなので、低コストで実現できるのが嬉しいですね。
自宅のキッチンに合った背面収納を
キッチンの背面収納は、求めるものがひとりひとり違いますよね。
一般的に人気のある背面収納を取り入れても、使う方の癖であったり性格によっては使いにくいものである可能性もあります。
素敵な収納を参考にするのは良いことですが、自分や自宅の持ち物に合った収納方法や動線を考えて、しっかりと見極めるようにしましょう。
おしゃれで使いやすい収納を目指してみてくださいね。