カーテンの作り方って難しい?ひだや生地のサイズは?

自宅でカーテンを作ろうと思ったことはありますか?

カーテンはお店でオーダーすると意外に金額が掛かるものですが、既製品だとサイズが合わなかったり、気に入った柄が見つからないこともあります。

そこで、好みのカーテンを自宅で作る方も多いことでしょう。

しかし、ドレープカーテンの美しいひだの作り方は、どうすれば良いのでしょうか?

今回は、自宅でカーテンを作る時にひだを付ける方法や、ひだの幅についてもご紹介していきます。

カーテンの生地はどんな素材?選び方は?

カーテンの作り方をご紹介する前に、まずは生地を用意するところから始めましょう。

一般的なカーテンは、ドレープカーテンとレースのカーテンが二重になっていることがほとんどです。

ドレープカーテンはやや厚手の生地に裏地が付いているのものが多く、遮光性に優れたものや紫外線をカットするものなど、様々な加工が施されているものが多くあります。

レースのカーテンは、文字通りレースとして透け感のある薄手のものですが、近年では生地に特殊加工がされていて、室内からは透けているのに外からは見えない商品というものもあります。

カーテン生地は主な素材としてポリエステル、アクリル、レーヨンにコットンなどがありますが、手作りであれば一般的なカーテン生地にこだわる必要はなく、薄手でも厚手でも好みの生地を使って良いのではないかと考えます。

とはいえ、掃き出し窓のように大きな窓や南向きの窓、道路に面した窓には、暑さや寒さ、周囲からの視線にしっかりと対応できる素材であることを考慮したいですね。

また、美しくひだが出せる生地というのも重要でしょう。

さらに、季節に合わせて生地の厚みを選ぶのも、季節感があって良いのではないでしょうか。

夏であれば涼し気な麻やコットンを、冬になったら温かみのあるベロアを選ぶと、お部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。

カーテンはお部屋のスペースを大きく占めるアイテムですので、ぜひいろいろと試してみてくださいね。

自宅でカーテンを作ってみよう!ひだの作り方とは?

それでは、早速自宅で作るカーテンのひだの作り方をご紹介していきます。

カーテンのサイズは各家庭の窓によって違いますが、幅によってひだの作り方や量も変わってきます。

一般的なひだの間隔については、後程詳しくご紹介しましょう。

カーテンにひだを作る時には、大まかに分けてふたつの方法があります。

カーテンの生地をつまんで小さなひだ山を作り、それを寄せて縫い合わせる方法と、カーテン用のプリーツテープを縫い付ける方法です。

しかし、縫い合わせる方法は細かい計算があって少々難しいことから、簡単なプリーツテープを使う方法をおすすめします。

プリーツテープはカーテンテープとも呼ばれていて、手芸屋などで手に入れることができます。

その時、専用のカーテン用フックが別売していますので、必ず合わせて揃えるようにしましょう。

付け方も非常に簡単で、生地の左右上下を縫い終えてカーテンができ上がった時に、カーテンの上部分にテープがはみ出ないようにしっかりと合わせてミシンで縫い留めるだけです。

プリーツテープにはフックを付けるポケットがあらかじめ付いているため、フックを付ける時に生地を寄せるだけで簡単にひだができ上がるのです。

一般的な1.5倍ひだのカーテンのメリットとは?

プリーツテープの付け方がわかりましたら、今度はひだの幅について考えてみましょう。

カーテンのひだは、生地のサイズやひだ山の作り方で異なるものですが、お店で売っている既製品や規格品と呼ばれるものについては、1.5倍ひだを採用しているところがほとんどです。

自宅で作る時も、1.5倍ひだであれば間違いはないと考えますが、1.5倍ひだのメリットとはどのようなものなのでしょうか?

1.5倍ひだは、カーテンの仕上がり幅のサイズから1.5倍ということで、ひだをつまんで寄せる時のひだ山を二つ作ることが一般的です。

そもそもカーテンのひだの役割は、装飾性はもちろんのことカーテンを開閉しやすくすることと、たたまれたカーテンを美しく見せるためのものといえますよね。

1.5倍ひだのカーテンは、それらの条件を満たしていることに加えて、カーテンの模様や柄を美しく見せるためにも程良いサイズだと考えられています。

例えば、プリントカーテンの大きな柄のものでひだを多く寄せると、柄の隠れる部分も多いということになります。

1.5倍ひだは、柄を上手に見せつつひだの美しさも兼ね備えている、どんなお部屋にも合わせやすい幅だと考えます。

2倍ひだのカーテンで華やかに贅沢に

2倍ひだのカーテンは、オーダーカーテンに使われることの多いサイズです。

1.5倍ひだと比べると、生地のサイズが大きい分ひだの数も多く、厚手の生地でなければひだ山も三つであることがほとんどです。

ドレープカーテンの美しさを引き立てるのは2倍ひだだと感じる方も多く、優雅なフォルムから2倍ひだのカーテンの人気は非常に高いですね。

また、純粋に生地のサイズが大きいことも、カーテンをたたんでいる時のふっくら感や華やかさに関わってきます。

さらに、1.5倍ひだと比べると、たっぷりとした作り方の2倍ひだカーテンは高級感を感じさせる効果もあります。

ただし、2倍ひだのカーテンは、エレガントな無地の生地や小花柄などの小さな柄に向いていて、大きな柄のものは模様が分かりづらいこともあります。

また、生地の量が増えることから、1.5倍ひだと比べてしまうと費用が少々嵩んでしまうこともあるでしょう。

それでもやはり、2倍ひだのカーテンはとても美しく見映えのするものですから、リビングやダイニングなど、お客様が通るお部屋だけを2倍ひだにするというのもひとつの方法かもしれませんね。

低コスト?最も簡単なひだなしフラットカーテンの作り方

ここまでは、ひだを付けるカーテンについてご紹介してきました。

しかし、自宅で作るのならできるだけ簡単な方が良いと考える方もいらっしゃいますよね。

ひだなしのフラットカーテンは、使う生地が少ないので値も張りませんし、作り方も簡単なので手作りカーテンには向いているといえます。

また、デザイン性の高い生地なら、フラットカーテンの方が引き立ちますよね。

フラットカーテンにもいくつかの作り方がありますが、ひだ付きのカーテンと同様にフラットテープを付けてフックを取り付けるのが一番簡単な方法だと考えます。

カーテンクリップを取り付けても良いのですが、カフェカーテンのように小さくて薄手のもの以外はカーテンフックだと引きずってしまう可能性があるため、あまりおすすめはしません。

やはり、等間隔にフックを取り付けた方がカーテンを美しく見せられるでしょう。

さらに、フラットカーテンの作り方で、生地のサイズをカーテンの仕上がり幅から1.2~1.3倍くらいにすれば、ひだありカーテンのようなゆるやかな波を付けることができます。

ひだ山がないため、カーテン全体が波打つようなやわらかさを出して、どのようなテイストのお部屋にも合わせやすいのではないでしょうか。

カーテンひだの作り方はお部屋に合わせて

さて、カーテンのひだについては、一般的なひだ山を作る形以外にもたくさんの種類があります。

ひだ山を作るカーテンは美しいとはいえ基本的な形なので、お部屋の雰囲気に合わせてもう少し個性的にしたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんよね。

ひだ付きのカーテンでも個性を出すならば、「ハトメ」や「タブヘッド」などがおすすめです。

ハトメは、カーテンの上部に丸い穴を開けそこへ金具をはめこんだもので、カーテンポールやレールを直接その穴に通すという作り方になっています。

穴の位置が均一であることから一定のゆるやかな波を付けてくれますから、美しくもカジュアルですっきりとした印象を与えてくれるでしょう。

タブヘッドは、カーテン生地の上にカーテンと同じ生地でタブ(ベルトのようなリング)を作り、そこへカーテンポールを通します。

生地に直接通すところはハトメと同じですが、カーテンを紐で吊るしているような形が、カントリー調やナチュラル系のお部屋と合わせやすい暖かい印象のカーテンです。

他にも、吊る部分をギャザー縫製したスタイルや、ひだの下をつまんだフレンチプリーツは可愛らしい印象を与えてくれます。

お部屋のテイストやカーテンの柄によって、それぞれ作り方を変えてみても楽しいのではないでしょうか。

オリジナルカーテンで楽しもう!

カーテンのひだと一言で表しても、実際には様々な形があってカーテンに個性を出せることがわかりますね。

カーテンは、お部屋の雰囲気を変える大きなインテリアです。

ひだの付け方ひとつを変えるだけで、お部屋のカラーを変えることができますから、ぜひお部屋に合わせて素敵なオリジナルカーテンを作って楽しんでみましょう。