冷気をシャットアウト!窓の隙間風対策は100均でできる

冬は、家の中でも寒いものです。

しかし、寒くないようと考え、ストーブやエアコンの使用をしてしまうと、電気代や灯油代が高くついてしまいます。

暖房に頼らず、できるかぎり冬の冷気をシャットアウトして暖かく過ごしたいものですね。

実は、冬の家の中の寒さは、窓からの冷気をいかに防ぐことができるかがカギになるのです。

そこで今回は、100均に売っているものを使った窓の隙間風対策をご紹介します。

窓から隙間風はどうして入ってくるのか

そもそも、どうして家の中に隙間風が入ってきてしまうのでしょうか?

実は、日本の気候風土に一因があるのです。

日本はとても湿度の高い国です。

冬場はもちろん湿度は低いですが、梅雨時から夏場の湿度は、まるで亜熱帯地帯と言っても良いほどです。

そのため日本の家屋は、ドアや窓の上下にわざと隙間を設けるなどして、夏場の湿気対策が考えられ造られてきました。

しかし、築年数が経てば、建てつけに歪みがどうしても出てきます。

現代ではマンションなどが建てられ、密閉度の高い住宅に住んでいる人も多くなりました。

しかし、昔ながらの日本家屋に住んでいる場合は、特に窓からの隙間風対策が必至と言えます。

最近では100均の商品でも、隙間風対策ができるようなアイテムが売られています。

そして、隙間風対策をしなければ、電気代もかさみます。

では、次に隙間風対策が必要なその理由についてもう少し掘り下げましょう。

冬の家の寒さは窓の隙間風対策が大切

冬の季節に窓のそばに座っていると、冷たい風が入ってくることに気づくこともあるでしょう。

しっかり閉まっているように見える窓ですが、思っているよりも隙間風が入ってきているものです。

窓の隙間から入り込んでくる隙間風をシャットアウトするだけで、部屋の暖かさに違いがあります。

また、隙間風が入ってしまうと、ヒーターやエアコン、床暖房で暖めた部屋の空気が冷やされるため、暖房効率が悪くなってしまいます。

その結果、電気代がかさんでしまいます。

節電のためにも、窓の隙間風をシャットアウトしたいものですね。

ところで、冬の暖房費はどのくらいかかるのか、ご存知でしょうか。

主要電力会社の電気代の単価は、約27円から30円ですので、それを基に計算していきます。

電気代は、消費電力(キロワット)に、電気代の1時間の単価を掛けたもので求めることができます。

たとえば、1時間30円の電力会社で、電気カーペットの1キロワットモードで1時間使用したとしましょう。

そうすると、【1000ワット÷1000×30円=30円】ということになります。

これだけ見るとずいぶん安いと思われるかもしれません。

しかし、これは電気カーペットを1時間だけ使用した電気代になります。

これを1ヶ月30日、一日10時間使い続けるとすると、それだけで9000円ということになります。

ただ、節電のためにお金をかけると、結局支出は同じということになってしまいますので、100均でも購入できるようなもので隙間風対策をしてみましょう。

隙間風対策には100均の隙間テープ

窓の隙間風対策には、まず隙間テープをおすすめします。

隙間テープは、スポンジ状の素材でできていて、片側には粘着テープが付いており、粘着を保護しているシールをはがして使用します。

100均では、テープ幅や長さの違う隙間テープを見掛けることがあります。

窓やドアの大きさに合ったものを選びましょう。

ただ、「隙間風が入ってくる箇所がたくさんある」という住宅もあるかもしれません。

その場合、「隙間テープが1つでは足らない」ということにもなり得るので、足りるか不安な場合は、少し多めに購入しておくと安心です。

さて、風の侵入を防ぐために貼る隙間テープですが、どこから風が入ってくるのかを知っておく必要があります。

見当違いのドアや窓に貼ってしまうと、隙間風を防止することはできません。

隙間テープを貼る前に、どこから風が入ってくるのかを慎重に見極めましょう。

窓やドアの100均隙間テープの貼り方

家じゅうの窓やドアに隙間テープを貼っているにもかかわらず、「部屋の中が暖かくならない」「隙間風がどこからともなく入ってくる」という場合があります。

そのような場合は、サッシの内窓と外窓のちょうど境目にある隙間や、サッシ部分の下から入ってくる隙間を疑ってみましょう。

また、隙間テープを貼る個所は、窓ならサッシの下方部や、ドアであればドアの下方部に接着しましょう。

隙間風対策は、隙間テープを貼る場所が大切なのですが、同時に貼り方もとても大切です。

実はサッシ部分の隙間には、大きめのゴミなどが入っているというケースもあるのです。

サッシの隙間にゴミがある場合、取り除いてから隙間テープを貼らないと、効果は半減してしまいます。

また、サッシの下部は洗剤でこするだけでは不十分な場合が多いほど、汚れていることもあります。

汚れがひどければ、割り箸などで擦ってこびり付いた汚れを取り、仕上げにカラ拭きをしてから、隙間テープを貼っていきましょう。

隙間テープを貼る時は、隙間風が入ってくる場所の見極めがとても大切ですが、貼る前の準備で手抜きをすると、せっかくの効果を得ることができないのです。

また、冬は結露が発生することも考えておかないといけません。

サッシ部分は、結露によって窓の内側に付いた水分が伝って溜まる箇所になります。

そのため、隙間テープを隙間なく貼っておかないと、隙間テープと貼った場所にできたわずかな隙間に水分が入り込んでしまいます。

水分が入り込むと、隙間テープがはがれる恐れがあります。

隙間なく貼るためにも、貼る場所の汚れをしっかりと取り除かなければいけません。

100均の隙間テープを役立たせるためには、「隙間風が入ってくる箇所を知ること」と「隙間テープを貼る前に汚れを取ること」が大切です。

隙間風対策だけではない100均の隙間テープ

100均で売っているような隙間風対策の隙間テープの素材は、スポンジタイプと毛足タイプがあります。

毛足タイプは、毛状になった繊維質のものが主です。

その他にも、窓のサッシに最適なチューブになったものもあります。

いずれも、衝撃を和らげる効果のある素材ですので、隙間テープは隙間風対策だけではなく防音対策も期待できます。

隙間テープは「隙間風対策に使用されるもの」というイメージが強いため、防音効果があるということを知らない人もいるかもしれません。

しかし、ドアや窓の開け閉め時に起きる嫌な振動音を防ぐことにも、ひと役買ってくれるのです。

ただ、この場合の防音というのは隣近所に対する防音ではなく、同じ家に住んでいる家族に対してのものです。

また、隙間テープは冬だけでなく、夏にも活躍してくれます。

エアコンで冷えた空気を逃がしにくくし、外の熱を家の中に入れにくくする暑さ対策にもなります。

窓やドアの隙間風対策は段取り次第で効果倍増

隙間テープは、貼る前の段取りが大切です。

貼るための道具を揃えたり、貼る箇所の長さを測っておくなどしておくと上手く貼ることができます。

上手く貼るということは、見た目にきれいに貼れるということでもありますが、寄れたり隙間ができたりということがなく、一度貼ると長持ちしてくれるということにつながるのです。

100均などで売られている隙間テープは、ロールになって売られているものがほとんどです。

それを、ドアや窓にいきなり貼ってしまうと失敗しやすくなります。

まずは貼りたい箇所の長さをメジャーで測り、メモしておきます。

そして、あらかじめメモをした長さに従って隙間テープを切り、貼っていくと、きれいに無駄なく貼りやすくなります。

ただ、窓やドアの衝撃が多い箇所や日光や雨などがよく当たる場所は、経年劣化が他の場所より早く起こるのは避けられません。

隙間テープがへタってきてしまうと、隙間風対策や防音効果が落ちてしまいます。

どんなにきれいに貼っても、ある程度の期間が過ぎると貼り替えが必要になるということも覚えておきましょう。

100均の隙間テープで窓の隙間風対策をしよう!

100均の隙間テープは、窓やドアの隙間風対策だけでなく、防音対策になる優れものです。

貼る場所の汚れを取り、長さを測りメモを取ることが大切です。

そのメモ通りの長さにカットしたものを貼っていくという手順を守れば、誰にでも簡単に無駄なく貼ることができます。

また、冬場の隙間風だけではなく、夏場のエアコンの冷気を逃がさないためや、外の熱気を遮断するためにも効果的です。