季節の変わりめには、押入れなどにしまっておいたお布団を出しますよね。
その際にお布団を見ても、カビは見当たりません。
しかし、「カビ臭い!」と感じることもあるはずです。
また、毎日使っているお布団にもカビが発生してしまう場合もありますね。
そこで今回は、お布団がカビ臭い時の対処法と、カビの原因となる湿気対策に効果的なアイテムをご紹介します。
カビ臭い=すでにお布団がカビにやられている
お布団は毎日使うものです。
みなさんの使っているお布団は清潔に保たれていますか。
おそらく、お布団にカビがびっしり生えていて真っ黒という人はいらっしゃらないと思いますが、お布団が何となくカビ臭いと感じている人は多いのではないでしょうか。
カビの姿は確認できなくても、お布団がカビ臭いということは、すでにお布団にカビが発生してしまっている状態と言えるでしょう。
そのまま何もせずに、ほったらかしにしておくとどうなると思いますか。
みなさんも簡単に想像できるように、徐々にお布団の内側から黒く変色していってしまいます。
見た目も気持ち悪いだけでなく、寝るたびにカビを吸い込んでしまうので、アレルギー反応や皮膚の異常を引き起こすリスクも出てくるのです。
免疫力の低い高齢者や小さな子どもがいる場合には、特にお布団のカビには気を付けなければなりません。
清潔なお布団で快適な睡眠をとるためにも、一分一秒でも早く、カビの繁殖を防ぐ必要があります。
まずは、お布団にカビが生える原因について知っておきましょう。
お布団がカビ臭い!カビが生える原因
カビ菌と一口に言っても、数え切れない程の種類のカビ菌が存在しています。
このカビ菌の中には、人間にとって有益な種類もあれば、悪い影響を及ぼす種類もあるので注意が必要です。
そもそも、なぜお布団にカビが生えてしまうのでしょうか。
まずは、原因を知ることが大切です。
カビが生える条件は以下の、酸素、適度な温度、高湿度、栄養分の4つが揃うことです。
●酸素は人間同様に、カビが生きていくためにも必要です。
●温度は20~30℃が最適と言われています。
●80%以上が最も適した湿度とされています。
●汚れや埃が栄養分となります。
では、お布団はどうでしょうか。
●就寝中にはコップ1杯程度の汗をかくので、湿度が高くなります。
●人の体温でお布団が適度に温められます。
●目には見えにくい皮脂や髪の毛、フケなどが落ちます。
このように、お布団の環境はカビの繁殖に最適な条件が揃いやすいのです。
ですから、お布団を適切に扱わないと、あっという間にカビが発生し嫌な臭いに悩まされてしまうことになるのです。
シーツがカビ臭い場合の処置方法
ここからは、お布団がカビ臭い際に効果的な対策をご紹介します。
寝具で必ず必要なのは、「お布団」と「シーツ」ですよね。
まずは、シーツにカビが発生している場合についての処置方法です。
毎日使用しているシーツの表側にはカビが見当たらなくても、裏側を見てみると意外とカビが発生していたりします。
シーツのカビがまだポツポツ程度ならば、過炭酸ナトリウムの強い発砲力でカビをはがし取り、除去してくれる酸素系洗剤で洗濯しましょう。
そして可能ならば、ベランダなどで外干しして、すっきりと乾燥させてください。
それから、シーツだけでなくお布団も忘れずに天日干ししましょう。
お住まいの場所によっては、天日干しできない場合もありますね。
そういった場合は、布団乾燥機を活用して乾燥させましょう。
とはいえ、各家庭に必ず布団乾燥機があるわけではありませんね。
使用料はかかってしまいますが、お近くのコインランドリーで乾燥させる方法もあります。
コインランドリーは、お布団などの大きいものを洗濯・乾燥させるのに便利なので、是非一度活用してみてください。
お布団の中もカビだらけ!臭いをとる方法
今度はシーツだけでなく、お布団の中にもカビが侵入して臭い場合の処置方法についてです。
こうなると、お布団自体を洗わなければいけません。
まず、酸素系漂白剤に漬け込みましょう。
酸素系漂白剤には、シミ抜き・漂白・除菌・消臭効果が認められます。
塩素系漂白剤と比較しても安全なので、小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。
浴槽に漬け込んで、足踏みして洗ってみましょう。
また、黒いカビが少しあるくらいの場合はお布団を丸洗いするのでなく、重曹を使ってみましょう。
水300mlに重曹を大さじ1、2杯くらい混ぜます。
簡単に重曹水が出来上がります。
その重曹水をお布団に直接スプレーするか、ティッシュに湿らせてカビの部分に貼り付けておきます。
3分程度そのまま放置しておきましょう。
その後、歯ブラシで擦り、乾いたティッシュを押し付けて水分を取り除いてください。
そして、消毒用エタノールをティッシュに付けて、カビに貼り付けます。
再度3分くらい放置したら乾燥させて完了です。
この方法ならば安価で処置できますが、自分では対策が難しいと考えるのであれば、クリーニング屋さんにお願いしましょう。
ただ難点は、クリーニング料金が1万円以上かかる場合もあることです。
しかし考え方によっては、シーズンに一回でもプロの手にお願いしておけば、お布団を清潔に長持ちさせることができるのです。
ちゃんとケアしておくことで、お布団を買い換える周期が長くなるので、長い目で見れば経済的かもしれませんね。
お布団にカビを発生させないためにできること
お布団にカビが発生して臭いと、当然ながら快眠とは縁遠いものとなってしまいますね。
そうならないためにも、お布団にカビを発生させないことが重要です。
最大の対策は、「こまめに干すこと」です。
多忙な毎日を過ごす方にとっては、実際にはなかなか簡単なことではないかもしれませんね。
しかし、お布団をこまめに干すことによって、お布団にこもった湿気を飛ばして、カビやダニが繁殖しにくい環境をキープできるのです。
カビの繁殖に必要不可欠な水分を飛ばすことは、カビ対策には最適なのですね。
また、あるデータによると、「80℃で30分程度の加熱処理をすると、大抵のカビが死滅する」と言われているそうです。
ですから、発生してしまったカビの除去には布団乾燥機が有効です。
布団乾燥機は、70℃から80℃の空気を循環させることでお布団を乾燥させるので、効果が期待できるでしょう。
その後に、ダニやカビの死骸を駆除するために、お布団の洗濯や寝室のお掃除をしておくとさらに良いですね。
カビの原因の湿気対策!お布団の下に敷くアイテム
カビが発生して臭い原因の中には、湿気があります。
お布団の底面が湿気たまま放置するとカビが発生してしまい、健康を害する可能性もあります。
ですから、お布団の下の湿気対策が必要です。
フローリングや畳の上に直にお布団を敷くと、湿気を逃がす空間がなくなり、お布団の中に湿気を溜め込む原因となります。
最後に、湿気対策として活用できるお布団の下に敷くアイテムをご紹介します。
●コルクマット
コルクマットの内部にある気泡が、床との間に空気の層を作ってくれます。
さらにコルク自体の性能に断熱性や吸湿性があるので、湿気対策として優れた効果を発揮してくれます。
●新聞紙
読み終わった新聞紙を捨ててしまう前に、お布団の下の湿気対策として有効活用しましょう。
新聞紙は吸水性の高い便利アイテムです。
使い終わったら捨てるだけなので、お手軽ですよね。
ただし、毎日取り換えましょう。
●バスタオル
家にあるバスタオルを敷いておきましょう。
湿気を吸収してくれるのはもちろんですが、起床後に洗濯して干しておけば、また就寝時に繰り返し使用することができます。
●除湿シート
購入費はかかりますが効果は高いので、市販されている除湿シートを活用するのも良いでしょう。
清潔なお布団で心地良い眠りを
お布団は毎日使用するものです。
しかし、お伝えしてきたように、お布団はカビが発生しやすい環境下にあります。
お布団のカビは不快なだけでなく、身体にも悪影響を及ぼす可能性があるので、できるだけ早い対策が必要です。
今回ご紹介した方法を試して頂き、清潔なお布団をキープして、質の良い睡眠をとってくださいね。