賃貸アパートでできるインテリアの工夫ポイント

賃貸アパートに住んでいる方で、インテリアのコーディネートをしている方、もしくはこれからしようとお考えの方は、部屋をコーディネートしていく過程で幾つか課題があるでしょう。

そのような人に向けた、幾つかの課題点とインテリアを作っていくうえでの工夫の仕方を何点か挙げていきたいと思います。

ぜひ、インテリアの参考にしてみてください。

アパートでインテリア作りをする場合に不都合な点

まず、賃貸のアパートに暮らし始めた頃を思い浮かべて、想像してみましょう。

既にアパートの部屋を借りて住んでいる方なら、経験されているであろう事が幾つかあります。

入居する部屋の間取りや階数、木造建築か鉄筋コンクリートなのか、これだけの要素でできる事や気を使うポイントなども違ってきます。

例えば、元々備え付けの家具があるアパートなどは、自分好みの家具選びや、全体を考えたコーディネートが難しくなってしまいます。

キッチンや、部屋と部屋との間の扉や引き戸なども、これら備え付けの家具と同じですね。

また、インテリアをアレンジする際、壁にシェルフを掛けたい時や、壁紙を変えたい時など、賃貸の部屋だとどうしても、退居時の修復費用がかかる事を考えて、遠慮しがちです。

木造建築のアパートに限らず、鉄筋構造のアパートの場合などは、逆に壁などに打ち付ける事自体、普通の器具などでは穴すら空きません。

これらの問題が、賃貸アパートで本格的にインテリアを変えていきたい方が挫折してしまうポイントなのではないでしょうか。

それでは、そんなアパートでのインテリア作りの問題点を克服する、工夫の仕方をご紹介していきましょう。

リビングのインテリア作りはこうやって工夫しよう!

リビングは、部屋の中心的な場所であり、皆が寛ぎ、憩う空間ですね。

ですのでリビングのインテリア作りは、特に力を入れたい場所といえます。

リビングに設置するインテリア家具としては、

・ソファ
・テレビボード
・ラグ、フロアマット
・テーブル
・ラック、シェルフ
・壁掛け棚

このような家具が、一般的に置かれている物でしょう。

このうち、木造のアパートでインテリアを始めようとした時に、一番ネックになってくる箇所は壁です。

前述した通り、賃貸アパートは、退室する際に修復費用を請求される場合がほとんどです。

そのため、直接穴を空けたり、壁紙が破れたりする方法は避けたいところです。

解決の方法としては、「ディアウォール」を設置するという方法が、選択肢としてあります。

ディアウォールとは、設置したい壁沿いに間隔を空けて2本、天井と床に2×4材を噛ませます。

そして、その支柱をベースとして、棚になる木板を打ち付けたり、大きめのベニヤ板や有孔ボードなどを一枚打ち付けて、そこにフックなどを挿し込む事ができます。

2×4材を床と天井に噛ますためには、ディアウォール用の突っ張り用具が売っていますので、支柱になる木材と合わせて買っていただき、自分で設置してみましょう。

ディアウォールを設置する事で、アレンジの幅も広がり、インテリアがより楽しいものになっていきます。

リビングでもう一つ工夫できるポイントは、防音効果のあるクッション製のフロアマットを敷く事です。

多少ですが気になる足音などを抑え、またタイルのように組み合わせる事で、レイアウトも広がります。

これはリビング以外の部屋でも使えるアイテムですが、ちょっとした工夫がアパートでのインテリアの、デメリットを減らしてくれますね。

キッチンのインテリアを作るうえでの工夫

キッチンは、食器や調味料、調理器具などがあり、どうしてもゴチャゴチャとしてしまいがちです。

賃貸アパートで、特にワンルームになると余計にキッチンなどが狭く感じて、物がまとまらず、見た目にもインテリア性を感じにくくなってしまいます。

そんな時は、壁などの側面を利用して、縦収納でスペースを有効活用しましょう。

設置の方法としては、先程のようにディアウォールを小さいサイズで設置するのもいいですし、サイズの合った調味料棚を側面にはめ込むのもいいですね。

そして、まだ住み始めの頃は、備え付けのガステーブルや流し台のシンクなどは、あまりインテリアとしては飾り気が足りないと感じるかもしれません。

そんな時に工夫できるアイテムは「リメイクシート」という、レンガや木目のプリントがしてある壁紙用シールです。

これを、素っ気ないと思う箇所に貼っていくという、手軽にできるアレンジが人気のDIYの方法です。

壁紙用シールを、換気扇フードや、ガス台下の引き出しなどに貼り飾っていきます。

キッチンでできるインテリアは、DIYによるアレンジがわりと有効であり、リメイクシートなどは100均でも買えて手頃にできるインテリアです。

洗面所・水回りのインテリア作りの工夫

ワンルームなどやアパートによっては、付いてるところの有無があるのが洗面所です。

中には、バスルームと一緒になっているタイプや、洗面所と洗濯機のスペースが隣り合ってるタイプの部屋もあり、こういったタイプの洗面所は水回りを一括りでインテリアアレンジしていく事ができます。

洗面所の空間も、キッチンと同様にリメイクシートでサイドの壁や、扉棚をデコレーションするのもいいでしょう。

また、洗濯機の上の空いたスペースに、収納ツールを置くなどして、有効活用するのもいいですね。

キッチンなどもそうですが、洗面所や水回りは生活感が出やすい場所です。

そのため、緑の造花をちょこっと添えたり、サイドに小さなオープンウォールラックなどがあれば、観葉植物を置いておしゃれを演出してみましょう。

ちょっとした工夫でも、大きく印象を変える事ができます。

狭い空間・アパートのトイレをおしゃれに演出するには?

アパートに限らず、トイレとは大体が狭い作りになっています。

しかし、ワンルームや狭い部屋ほど、大体がお風呂とトイレが一緒のユニットバスである事が多いのも、また事実です。

ユニットバスの場合、インテリアの工夫ポイントは、シャワーカーテンをカラフルにしてみたり、シャンプーなどの棚を吸盤タイプの物で設置してみる事です。

トイレが個室タイプの場合、キッチンなどでも利用したリメイクシートを壁に貼って、物足りない雰囲気を変えてみるのもお勧めです。

小窓があれば、洗面所の時のように小さい観葉植物や緑の造花を添えるのもいいでしょう。

また、上に空いた空間がある場合には、突っ張り棒を壁と壁に跨がせて、棚を設置するのも一つのアイデアです。

他にも、トイレットペーパーのカバーや、便座カバーを変えてみたりなど、小さな事からでもできる工夫はしてみてください。

それぞれがまとまりのあるインテリアになると、ぐっとおしゃれな空間になります。

アパートでできるインテリアの演出の幅は広い!統一感と自分なりのアレンジを

ここまで、各部屋ごとアパートのインテリアに役に立つアイデアと工夫をご紹介してきました。

注意点としては、自分の好みの系統を一貫して、ばらつきがなくまとまったコーディネートを心掛ける事です。

そうする事で、オシャレでカッコいいインテリアが完成してくるでしょう。

例えばキッチンを、北欧風なコーディネートでまとめてアレンジしたら、洗面所やトイレなどの水回りのインテリアは同じ北欧風で統一してみましょう。

また、リビングをアメリカン風なインテリアにアレンジしたら、キッチンなどはヴィンテージ調にするなど、少し近いテイストで変化を付けてみるなどもいいですね。

そして、全体を通して壁にはディアウォールやリメイクシートを活用し、トイレなどの狭いスペースでは、縦収納や、空き空間を活用したインテリアをしてみる事です。

また、観葉植物や造花など、いろんな場面で活用できるアイテムを使って、生活感を抑えながら部屋を飾っていくと、演出の幅を広げてくれるでしょう。

アパートのルールを守って楽しくインテリアをアレンジしよう!

賃貸アパートは、借り物の部屋であり、アパートごとにもルールがあるものです。

その分、所有物である一軒家などと比べて、できる事などが制限されてきますね。

そんな時は、上に挙げたアイデアを活用しつつ、住んでいる部屋のルールを守って楽しくインテリアをコーディネートしていきましょう。