部屋が綺麗すぎても逆効果?殺風景にならない対処法

今では、片づけの本が書店でたくさん売られています。

みなさんの部屋は綺麗ですか?

今回は、部屋を綺麗にする方法ではなく、綺麗すぎてしまっているために悩んでいる方のためにその対策などをお伝えしたいと思います。

もし参考になるものがあれば、幸いです。

部屋が綺麗すぎても落ち着かない?

部屋を綺麗にするメリットやデメリットはどのようなことがあるのでしょうか。

●メリット

1.モノをなくすことが少なくなる。

片付けていない部屋ではよくモノがなくなります。
そして、モノをなくして探すときにも中々見つからず、段ボール箱をひっくり返して、何十分もかかってしまいます。

しかし、部屋を綺麗にしているとモノもなくならず、探した場合も1~2分で見つかります。

2.綺麗な部屋は掃除も楽。
モノをどかす必要もないので簡単に掃除機をかけることができます。

3.スペースを確保できる。
片付ける前にはできなかった、スペースを使ってやる作業ができるようになります。

4.音が広がる。
片付けることにより音響がよくなることもあり、ライブ感が出てくることもあります。

●デメリット

1.綺麗すぎて逆に落ち着かない。
他人の家みたいな寂しい感じになるという人が多いようです。

汚い部屋の人がよく言う「散らかっている方が気持ちが落ち着いていい」というのも一理あるのかもしれません。

2.モノを買うことが少なくなる。
しかし、勤労意欲や物欲もなくなったり、捨てる時のことを考えると余計なモノを買う気になれなくなります。

これに関しては、メリットとも言えるところですが、人によっては買い物を楽しむことができなくなると思う方もいるようです。

3.いつでも綺麗にしたくなる。
片付けをして綺麗になりすぎて、余計なモノがあるだけでイライラするようになってしまい、片付けずにはいられなくなる方もいます。
逆にストレスを溜め込みやすくなることがデメリットとも言えるでしょう。

綺麗すぎてモデルルームのような部屋だと人は引く?

綺麗すぎて生活感の全くないモデルルームのような部屋に住んでいる人もいます。
そのような部屋は他人から見るとどのように見えるのでしょうか。

このような意見がありました。

「恋人の部屋が綺麗すぎて、生活感がなくて落ち着かないし居心地が悪かった」
「友達の部屋に行ったとき、モデルルームみたいに綺麗でセンスがよくて驚いたけど、何か落ち着かないし、気を使ってしまう」

このように部屋が整頓されすぎて細かい人なのかもと思われたり、生活感がないので落ち着けなかったなどの感想を持たれているようです。

住んでいる部屋が、綺麗すぎて落ち着かないという場合、白と茶色の配色になっていることが多いです。
はっきりした白と茶色は知的なイメージですが、人間味がなくて落ち着かない印象になりやすいです。

このようなことを緩和するために部屋を散らかすのではなくて、自分らしさが出るものを置くとよいでしょう。
例えば、部屋が白い壁と金属だけの場合、そこに生け花と障子があるだけでも印象が和らぎます。

綺麗すぎる部屋に人を呼んだ時には、相手に「散らかさないでね」という無言のプレッシャーをかけている可能性があります。

また、水滴がテーブルについたくらいで即拭いたり、相手と会話中にも床の掃除をしたりして、このような状態では相手はくつろげません。

このようなことも、相手の反応に関係してくるでしょう。

部屋が綺麗すぎても悩みが出てくる

部屋が綺麗すぎても悩みが出てきます。
綺麗にしている人の中には、一人暮らしをしていて、綺麗好きなため散らかっている部屋が嫌いという方もいます。

そのような部屋に人がくると「すごく部屋が綺麗なので汚してはいけないと思い、落ち着かない」ということ思われることがあります。

確かに、雑誌の部屋のように綺麗でモダンにしている方は、殺風景で温かみもなく生活感もあまりないような寂しい部屋になりがちです。

このようにモダンにする方の中には、部屋作りにはかなりこだわりがあるということもあるでしょう。

そのような方は、引っ越しのときに、部屋を白とダークブラウンの配色にしたり、ソファとラグ、ベッドシーツを白などの単色にして、本棚、ワークデスク、テレビ台はブラウンなどに揃えたりします。

また、小物類もきっちりと収納したり、キッチンにも調理道具や調味料も外に出さない場合、本当は料理をする人でも、料理をしないように見えてしまいます。

賃貸の場合は、壁に絵をかけることもできないですし、衣類を無造作に吊るすのも気にしてしまうでしょう。

しかし、お客様には心地よくすごしてもらいたいと思ってしまうので、生活感も程よくある綺麗な部屋したいと思う方もいます。

このように綺麗にしすぎる方にも悩みがあるのです。

この悩みを解決するには、どのようにすればよいのか、その方法を次でご紹介します。 

程よく生活感のある部屋づくり

生活感がほどよくある綺麗な部屋を作る方法をご紹介して行きましょう。

生活感を出して綺麗に見せるのであれば、あまり手のかからない観葉植物を置いてみるのがよいです。

また、部屋のカーテンやベッドカバーは部屋のインテリアに合わせた色にして、無地の場合は色柄ものに変えたり、カーテンはレースカーテンと二重にするのもよいでしょう。

他に読書用のスタンドランプを流線型に変えたり、柔らかい素材のカーペットを敷きましょう。

最低限に使う生活用品はシリーズで揃えるのもよいですし、ソファにいくつか自分の好きな色のクッションをアクセントに一つ二つ置くと素敵になります。

また、床にフロアクッションを置いても生活感が出つつ綺麗に見えてよいでしょう。

参考にするものとしては、素敵なホテルやネット通販の家具の画像を部屋作りの参考にするのもよいです。

また、殺風景な部屋には色があるポスターを飾りましょう。

アイアンのバスケットに雑誌を入れたり、お菓子をガラス瓶に入れるとお洒落な生活感を出すことができます。
テーブルの上にはキャンドルや雑誌を置いて、花を生けて飾ると雰囲気も出ることでしょう。

その他には、壁に跡が付かないシールタイプのフックを使って、写真や絵をフレームに入れて飾ってもお洒落です。
コーヒーテーブルに好きな景色の写真を飾ったり、大型の写真の本を置いても素敵な演出ができます。

白い部屋に赤いインテリア小物というように、アクセントカラーを一つ加えてもよいでしょう。

このようにお洒落な生活感を出す方法がありますので、部屋が綺麗すぎて生活感がないことが悩みの人は、試してみてはいかがでしょうか。

部屋が綺麗すぎても結婚が遠のくって本当?

部屋を綺麗にすることは、恋愛運が上がると言われていて、結婚ができて幸せになるというイメージをする方が多いでしょう。

しかし、美しいスイートルームのような部屋に住んでいる方が、深刻な悩みがあることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

部屋が綺麗な方の相談がここ数年増え続けていて、そのような悩みの共通点が結婚できないというものです。

「結婚したいような相手が現れない」とか「彼氏はいるけれど結婚までには中々いかない」という方が多いです。

このような悩みがある場合、心理的な背景には、周りから見て部屋が綺麗すぎて疲れを感じてしまうという方が多いです。

このような方は、部屋を綺麗にしなければと思いすぎていて、自分の「こうあるべき」という枠やこだわりが強くなってしまう傾向があります。

そして、相手にも自分と同じような考え方や基準を求めてしまうこともあるでしょう。
相手との距離感が近づくほど、その傾向が強くなり相手を自分の枠にはめようとしてしまいます。

しかし、人間は人の価値観にはまりませんし、自分の枠にはめようとすることは相手の自由を奪うことになります。

結婚は違う価値観を持つ二人が、価値観の違いを受け入れ合うことです。 
自分の枠にお互いがはめようとすることは、当然反発し合って別れる原因にもなります。

綺麗な部屋はよいのですが、部屋を綺麗にすることだけが目的になってしまうと、大切なものを見失うということもあるとも言えます。
そのことを頭の片隅に置いておくと、相手との関係がうまくいく可能性があります。

綺麗すぎても散らかってても、自分の過ごしやすさが一番!

私の友人のお話しになりますが、部屋を綺麗にしすぎる傾向にあったところから、生活感を出せるようになったお話をします。

綺麗にしすぎているときは、不必要なものを処理して部屋を整然とさせ、朝、どんなに面倒でもきちんとパジャマをたたんでベッドメイキングしていました。

その理由は、いつ亡くなってもいいようにということからでした。

しかし、ある日「死が突然訪れても、人に迷惑をかけたくない」というふうに思っているけれど、本当は自分のカッコ悪いところを見せないために綺麗にしているということに気が付いたそうです。

ベッドメイキングをすることは、自分のためではなくて、自分が亡くなった後の人目を気にしていて、亡くなった後まで人に気を使うというふうに思ったのだそうです。

このようなことに気付いたときに友人は、亡くなった後に散らかった部屋を見られても関係ない、という考えになったそうです。

元から綺麗好きであっても、無理をしては続かないということです。
人目を気にして生活するよりも、自分を優先した方が楽になり、楽しく生活ができるでしょう。

「綺麗にした方がよいから」ではなくて「ベッドメイキングしていると自分の気分がよいし、自分がそのようにしたいから」という気持ちが出てきたら、また綺麗にするそうです。

自分のために綺麗な部屋作りをするということが大切ということと言えるでしょう。
そして、部屋が綺麗すぎても少々散らかってても、居心地がいい部屋が一番ということです。

ほどほどにするのがちょうどいいこともある

片づけることで得られるメリットが多いのは知っていましたが、綺麗にしすぎるとデメリットがあるというのは、あまり知られていませんよね。

部屋が綺麗な人も色々な悩みを持っているということを、初めて知った方も多いと思います。

片付いていて、かつ、自分の気持ちも満たすには、ある程度適当な方がいいのかもしれません。