和室の部屋をお洒落にする為のインテリアコーディネート術!

もし、一人暮らしをしようと考えて、お部屋選びの際に和室の畳部屋をご紹介されたら・・・。

特に若い方は、家具や部屋のコーディネートも限られてくるからちょっとな・・と敬遠される方が多いのではないでしょうか?

そんな和室も、ちょっとの工夫で快適でおしゃれな部屋に変身しすることができます。

和室の部屋をお洒落にする為のインテリアコーディネート術をご紹介します。

和室の部屋をコーディネート!和室のメリットは?

日本古来の生活スタイルである和室には、昔の人の様々な知恵が隠されています。

冬の和室のコーディネートと言えば、畳に座布団、こたつに、ミカンを思い浮かべますよね。
夏の和室なら、扇風機に竹網の枕でごろ寝が昔懐かしい風景です。

若い方でも和室が過ごしやすいと感じるのは、畳の機能性にあります。
畳表のイグサには、部屋の乾燥具合にあわせて、湿気を吸ったり放出したりする調湿効果があります。

また、防臭効果や防虫効果の他に、フィトンチッドという成分を含んでいるので、その香りには、森林浴のような癒しの効果があると言われています。
知らないうちに、部屋を快適な状態に保ってくれているとも言えます。

畳表にくるまれた畳床(畳の芯に当たる)の材質も、現在ではずいぶん改良され、防音効果だけでなく衝撃を抑え、足にかかる負担を減らすクッション性も十分期待できる構造になっています。

部屋の用途を決めずに使うのが和室の魅力でもあるので、コーディネートする時は、簡単に移動できるものがおすすめです。
客室、寝室、リビング、書斎と必要に応じて形を変えられることが一番の魅力だと言えます。

和室の部屋をコーディネート!和室のデメリットは?

和室は、快適な事ばかりではありません。

和室にある押し入れの使い勝手は、人によっては無駄な空間に感じることもあります。

押し入れは、寝室を居間として使うために、お布団を押し入れにしまうのであれば、使い勝手が良いです。
しかし、ローゼットや物置として使おうとした場合は、実に中途半端な空間になってしまいます。

また、畳の効果を維持させるためにはこまめな手入れが必要です。
畳の目に詰まった埃を放置すると、ダニの発生につながります。

食べこぼしなどの処理が甘いと、シミやカビ原因になりやすく、水洗いが出来ないので、いったんついたシミやカビを落とすことは、至難の業と言えます。

部屋の掃除は、掃除機は必須で、たまには雑巾がけも必要です。
襖や障子の紙素材は変色しやすく、障子の桟にたまった埃は、掃除がしにくい場所の代表になっています。

うっかり破いてしまった場合、部分的に修理するのは、技術とセンスが必要です。
和室の設えとして、床の間や仏間があります。
和室部屋本来の使い方をするのなら問題はないのですが、部屋を自分なりにコーディネートをしようとすると、難しいコーナーになるでしょう。

和室に重い家具を置くと、畳の性質上沈み込んでしまい、家具の跡が付きます。

このように和室にもデメリットがあります。

和室をお洒落な部屋に変身させるコーディネートのコツ

部屋のコーディネートで大切なのは、家具の色調、デザイン、家具の高さです。
この組み合わせによって部屋の雰囲気が決まります。

柱や梁、壁の色を基準に、全体の色調を3色程度にして、ポイントカラーを決め部屋のイメージを整えます。
和室のコーディネートには、年代を感じさせる家具や置物がよく使われます。
落ち着いた色味で、同じ材質の家具を組み合わせると全体に統一感が出て、お洒落な印象になります。

和室の部屋にポイントカラーとしてグリーンを使うコーディネートも人気があります。
思いきって、白と黒のモノトーンでまとめて、和風モダンな感じに仕上げるのもいいでしょう。
家具のデザインを揃えれば、ハイセンスなミッドセンチュリーも、和室のコーディネートとしては面白い素材です。

家具の配置の基本は、入り口を中心に壁に沿って、コの字型に置くことです。
中央にスペースを作ることで、解放感が生まれます。
また、家具の高さを揃えることも大切です。

背の低い家具は、部屋を広く見せ、和室らしい落ち着いた雰囲気を出せます。
どうしても、高さにばらつきがある場合は、背の高いものを奥に配置するのがいいでしょう。

女性の和室の部屋のコーディネートはファブリックなどが決め手

和室の部屋を女性らしくコーディネートするには、白や暖色系のポイントカラーがおすすめです。
淡いグリーンの畳に、北欧風の木目調家具を合わせると、温かい印象になり、ラグや小物類を白で統一するコーディネートは人気があります。

全体をダークブラウンでまとめて、古民家風に仕上げる為には、木製のブラインドは重宝なアイテムですが、思い切って襖や障子を暖色系にするのも面白い印象が生まれます。

ポップな柄や、モノトーンの襖紙・障子紙なども人気が出ています。
部屋の印象が暗くならないように、ファブリックは明るく淡い色が女性らしさを引き立てます。

ポップな色や柄で楽しさを演出し、カラフルな部屋にするなら、色調を合わせることが大切です。
竹製の家具や木目の家具に、ポップな柄を合わせ、ロールスクリーンを和紙や布製に変えることで、優しい印象のアジアンテイストになり、カラフルな部屋が、より良い印象になります。

デザイン性の高い間接照明で、自分らしさを表現してみるのもいいでしょう。

くつろげる和室の寝室に大事なクロスのコーディネート

気持ちよく眠るための寝室のコーディネートには、部屋全体の印象を決めるクロス選びが重要です。

爽やかな白も悪くはありませんが、気持ちを落ち着かせるためには、淡い色調のベージュやアイボリーがおすすめです。

青は心を鎮める効果があり、ブラウンは落ち着いた印象に、淡いピンクは幸福感を増すと言われていますが、どれもトーンを落としたものにしなければ、かえって緊張感が増すことになります。

好きな色を取り入れた方が、くつろげるという方にも、ワントーン落としたものを選ぶ方がいいでしょう。
アクセントクロスとして、和室の寝室に淡いグリーンを使うことで、部屋の印象を壊すことなくリラックス効果が期待できます。

また、天井のクロスコーディネートは、くつろげる寝室づくりのためには、特に重要です。
家具としては、優しい印象の木目ですが寝室の天井や壁に使うと、視線感じる様な錯覚を起こすのでおすすめできません。

和室の寝室を安眠へ導くカラーコーディネート

質の良い睡眠のためには、寝室のカラーコーディネートは大切なポイントです。

部屋の中で大きな面積を占める、壁、天井、などのベースカラーは、シンプルなベージュ系やアイボリー、寝室の場合はやや濃い目の落ち着いた色合いがおすすめです。
それ以外の色の場合は、薄い青もしくは薄いピンクも適しています。

和室の場合、畳の色が、気持ちを落ち着かせるアースカラーなので、カーテンやシーツや枕カバーの色もアースカラーでまとめると、より一層、穏やかな雰囲気に仕上がります。

青や茶色は気持ちを穏やかにし黄色は睡眠を促すセロトニンの分泌を助けます。
赤は興奮や、やる気を起こさせ、反対に緑はリラックスカラーで興奮を抑えます。
薄いピンクは幸福感を満たします。

眠りに入る前に見ていた色によって、睡眠時間や睡眠の質が違うと言われているように、色彩が人に与える影響は意外と大きいので、心理的効果を意識しながら、コーディネートするといいでしょう。

また、人間の第一印象と同様に、部屋にも第一印象があります。
和室が落ち着いた印象なのは、最初に目に入る色のためなんですね。

寝室に入った時、まず目に入る部屋の正面のカラーは特に気を配りたい部分です。

お洒落なインテリアを使って和室を素敵にコーディネートしよう

世の中にはたくさんのお洒落なインテリアがありますよね。

色んなアイテムを使って、あなたのセンスを生かしつつ、和室を洗練された素敵なお部屋に変身させてみてはいかがですか。

また、寝室として和室を使用する場合は、カラーコーディネートも忘れずにして、質の良い睡眠も手に入れましょう!