夫婦と子供の三人暮らし、寝室や子供部屋はどうする?

現代、夫婦と子供の三人暮らしというご家庭は多いのではないでしょうか。

そんな三人暮らし、子供はいつまで親と一緒に寝るのが普通なのでしょう。
皆様は、すでにお子さんを一人で寝かせていますか?
それともまだ一緒に寝ていますか?

今回は、子供と三人で寝る寝方についてやひとり寝をさせる時期、更には子供部屋についてもご紹介します。

家族三人添い寝で、子供は育つ

日本では昔から子供が寝る時には親が寝かしつけをし、子供達は親の添い寝で育まれていました。
現在でもそういう家庭が多いのではないでしょうか。

添い寝は親子三人の気持ちを通わせる素敵な寝かたです。
添い寝の時間は親子相互にとって貴重な時間ではないでしょうか。
子供はこの穏やかな安心感が自分が愛されている実感となり、社会に出てからも自信となって様々な困難を乗り越えていく生命力の源にもなります。

子どもはそれぞれ才能を持って生まれてきますが、その才能を花開かせるには感覚器官の発達が必要ですが、それには色々な遊びの体験とともに自分が愛されているという実感が必要なのです。

つまり、添い寝は子供の生涯支えになる精神的な基盤を創造します。
こんなにも効果的で確実な寝文化は、ほかにありません。
日本の寝方として今まで以上に誇りを持っても良いのではないでしょうか。

欧米では親子よりもまず、夫婦愛が重視されているので、生まれて間もない赤ちゃんもひとり寝させています。

一方、起きている時間帯は頻繁に子どもをハグし、愛していることを伝え続けます。

就寝直前まで親は子供部屋で一緒に過ごし、絵本を読み聞かせしたり話をしたりといったおやすみ前のセレモニーが慣習になっています。

これに習い、もし日本人が赤ちゃんのひとり寝をさせようと考えるのであれば、このような愛情のフォローを意識して行ってあげることが必要不可欠です。

夫婦と子供、三人で川の字で寝るのは良くない?

日本の寝方と言えば、一つの部屋で親と子供の三人が「川の字」で寝るという寝方ですよね。

調査データの分析結果で、「添い寝」の中でもその寝方によって、親子の特徴が異なることがわかりました。

タイプとしては「子ども中央型〈川の字〉」と、「母親中央型」がありました。

オススメは「母親中央型」です。
これは、夫の支えがあって妻が育児をするタイプで、母子の愛情と父子の信頼関係があり、情緒が安定した子どもが多いのが特徴です。
自分を抑える力も発達していて、社会性や自立心も培われています。

一方、「子供中央型」の川の字のタイプは、父子の距離が近くて子供に甘くなる傾向があります。
子どもは自己中心的で責任感や人に感謝する気持ちも育ちにくいリスクがあります。
子どもが2人であれば、きょうだいが母親を挟んで寝るのが理想的です。
子どもが3人の場合は母親の両脇の位置を順番にするのも一つの方法です。

ただし、ある時期がきたら一番上の子供から順番にひとり寝をさせて、最終的には兄弟だけで寝るようにしていきましょう。

兄弟はもちろん喧嘩もあるかと思いますが、上の子は思いやりの心を育み、愛情を持つようになります。
下の子も知性や感性、社会性が育まれていきます。

子供達はそのようにして無意識に互いに育み合い、親には代替できない「兄弟」としての親密な世界を作りあげていきます。
その体験は子供にとって財産となるでしょう。

子供と三人で寝るのを終えるのはいつがベスト?

子供の「ひとり寝」は3、4歳からスタートすると良いでしょう。
敢えて自我が芽生えはじめるこの時期に、別の部屋で一人で孤独と暗闇を経験しながら寝ることに意味があるのです。

それを乗り越えることで、些細なことで心が折れるということが無くなり、親への依存から脱して自立心が培われます。

今まで親と三人で寝ていたところから一人きりになり、想像力や創造力も養われることでしょう。

最初は泣いて嫌がる子がほとんどでしょう。
依存と自立は一進一退を繰り返しながら、徐々に成り立っていくものです。

その時期までしっかりと添い寝をして親子の信頼と愛情が培われていさえすれば、徐々にひとり寝ができるようになっていきます。

段階的に、ルールを作って対応することも成功の鍵です。
子供が増えても添い寝ができる環境というと和室が思い浮かびます。

出産後間もない若い家庭では、和室の必要性は感じませんが、添い寝には和室が最適です。
夫婦の寝室を和室にしておいて、子どもがひとり寝を始めるまでは、家族みんなの寝室として使用するというのも一案です。
しかし、部屋に余裕があるようなら、メインの寝室と子供部屋以外に和室の部屋を準備しておくのも一案ですね。

遊びの空間としても転んでも痛くなく、楽しめますし、洗濯物を畳む際にも利用できるほか、日本の季節行事や趣味の部屋としても様々な空間としても活用することができます。

昔の日本や外国では子供は一人部屋で寝るのが普通?

その昔、子供は可能な限り早くひとり寝をさせた方が良いと言われていた時期がありました。

早く自立することが勧められ、ただただ一人で寝かせることが子供の自立に繋がると考えられてたようです。

この時代に育児期間だったおばあちゃんは、子供はひとり寝をさせるべきだというかも知れません。
しかし、この方法にはなにも根拠はないという説もあるそうです。

日本では親と三人一緒で添い寝をするのが主流ですが、外国ではひとり寝が主流なのでしょうか。
米国やヨーロッパの諸国では、生後間もなく別の部屋でひとり寝をさせることが多いようです。

「その方が良く寝る」「育児をする親も楽」という利点が注目されて日本でも賛成派の人もいます。
確かに育児中の親や睡眠不足になるので、その点はとても魅力的です。

また、先進国で研究された結果としてそういった育児方法が推奨しているのなら、それを受け入れた方が良いのだろうか、と考えることもあります。

しかし、各国によって文化は異なります。
欧米で行われている子育てが、日本でも良い子育てであるとは限りません。
各国の住宅環境や気候も違いますし、子育てに対する認識も

異なるからです。
まずは自分自身の家庭生活の中でストレスが生じていないか、試してみると良いでしょう。

子供部屋のメリット

子供部屋を作る際には、素敵な環境を準備したいものです。
外国の映画やドラマでは、赤ちゃんが生まれる前から子供専用の部屋を準備しているというケースが少なくありません。

子供は自分の部屋で「きれいに、大切に」ということを学びます。
小学校入学前から子供専用の部屋を準備しているという家庭も16%以上あるそうです。

その主な理由としては、自分の物を管理・片付けることを教えたいというもの。小さな頃からひとり寝をさせ、自立心をもてるようになって欲しいという考えも増えています。

子供の成長とともにプライベートな空間が欲しくなります。
中学入学時に子供に部屋を与えるという家庭は21%に上ります。

やはり、10代になると自分だけの時間や空間が欲しいという気持ちが大きくなるようで、友達を招いたり、一人で過ごしたり、そういった気持ちの変化も成長の証しですので、できるだけ尊重したいところです。

家族共有のリビングで親に教えてもらいながら、三人で勉強していた時期を過ぎると、今度は一人でしっかりと集中して取り組める環境が必要になります。

家庭の中でもお互いを大切にし、尊重することを学び、成長とともに「自分の」もの、「自分の」空間という意識が強くなっていきます。

「勝手に部屋に入るな!」と言うかもしれません。
自分の主張を尊重してもらえれば、家族の中で親や兄弟の部屋や物も大切にするという意識を学ぶことができることでしょう。

子供部屋のデメリット

子供専用の部屋はどんなデメリットがあるかについても考えておきましょう。

子供がまだ小さい頃は大半を家族共有のリビングで過ごすでしょう。
子供部屋は準備したものの、結局物置きになってしまうという意見も多いようです。

そんなもったいない状態にしないためには、あまり焦らずに子供の成長に合わせて準備することでしょう。

また、小さい頃は部屋の整理整頓はなかなかできませんし、おもちゃもリビングに持ってきて遊ぶので片付ける手間も増えます。

帰宅するとそのまま自分の部屋に閉じこもってしまい、親との会話は少なくなるということを防止するため、最近はリビングを通ってそれぞれの部屋に行くという設計の家も増えています。

自分の部屋に入ってしまうとなかなか出てこない。
難しい反抗期になってしまう前に、家庭内でルールを決めておく必要がありますね。

プライバシーが確保できているということは、その反面様子がわかりにくいということでもあります。

部屋に入ってしまうと、何をしているのかわかりません。
勉強をせずに漫画を読んだり、深夜までスマホをいじっていたり。
一緒に住んでいるのにこれでは寂しいですね。

親子三人、子供と一緒に暮らせるのは人生の中でわずか20年前後です。
同居していても自分の部屋に閉じこもりでは家族の時間は少なくなります。

子供ひとりの時間と家族で過ごす時間との調和が大切なようです。

子供部屋にはメリットもデメリットもある

いかがでしたか?

子供部屋には、メリットもデメリットもあるようです。
子供のひとり寝のタイミングや、子供部屋を与える時期については、夫婦間で話し合い、慎重に考慮しましょう。

家族は小さな社会です。
子供は自分だけの空間をもらうことで、それを大切に管理し、家族の皆にも同じように大切な空間があることを学ぶのではないでしょうか。